ギリシア神話について有名なエピソードだけでなく、ギリシア民族の歴史の背景としての描かれ方も解説されている
クロノスの一族とオリュンポスの神々との戦いは土着の民と移住者との戦いという背景が隠されている
ゼウスが色んな女と寝まくってるのは、ゼウスの末裔として箔をつけたい人間のせいだから、ゼウスは浮気者のクソ野郎!とは言い切れない
「アプロディーテーのいとなみ」という表現は積極的に使っていきたい
上巻は神様達のエピソードが主だったけど、下巻はギリシア各地の英雄とホメロスの叙事詩『イーリアス』・『オデュッセイア』がメイン
ヘラクレスの試練とアルゴー船の話はなかなか読む機会がなかったので、やっと読めた感
『イーリアス』・『オデュッセイア』を読んでみたいけど、あまりの長さに挫折しそうって思う人はこれを読んでおけば間違いない
(『イーリアス』は確かに辛いけど笑、『オデュッセイア』は楽しく読めるぞ!)
巻末資料の系図と索引があるので、資料としても役に立つ
西洋古典に興味があるものにとって座右に必携の名著である