053 2024-11-10 「他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論(宇田川 元一)」 感想

sikako
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公開:2024/11/10

フジイユウジさんがおすすめしていたのを見て買ってしまった

相手が自分の言っていることをわかってくれないのは、相手が自分のナラティヴとは違うナラティヴの中で生きているからであって、自分も相手のナラティヴの中で生きていたら同じ振る舞いをするのではないか?

だからこそ相手の置かれている立場や状況(=相手の中で形作られているナラティヴ)を観察して、どうしたら動いてくれるのかを考えていくのに、「対話」を通して新しい関係性を築いていこうという事が書かれている

「対話」は相手に迎合・論破することではなく、新しい関係性を築いていくためのもの

新しい関係性を築くためには、自分のナラティヴと相手のナラティヴは違うことにまず気づかなければならない


相手に自分の考えをわかってもらうためには、客観的なエビデンスを見せたうえで「説得」しなければならないと教えられて、そんなふうに振る舞うように求められているけど、エビデンスも何も上長がそもそも意見を聞こうとすらしないって話を聞いた時には、もうどうしようもないじゃないか…!って絶望していたけど、「上長がなぜ意見を聞こうとすらしないのか」を考えるっていうのは思い至りもしてなかったな…

(前の職場の業界的な立ち位置を考えた時に、自分が上長と同じ立場だったら、意見を聞いたとしてもおそらく全面肯定して通しはしないだろうなぁとも思う)

上の状況とはまた違って、自分の仕事を軽く扱われて見向きもされない今の職場の難しい状況を打開していく上で、何かしらのヒントにはなりそう

「何で軽く扱われているか」は何となくわかってはいるけど、前の職場では(ポーズかもしれないけど)上司が「見てくれていること」を示してくれていたから、「見向きもしない」のには何かがありそうだ…