ホメロスの英雄叙事詩からローマの帝政時代の文学まで、時系列で解説されている
高津先生の一文が長いから、注意深く読まないと流れが掴めなくなって、特に喜劇以降の知識がだいぶ不足している殆どの箇所が読むのが大変だった
歴史家や弁論家、哲学者の著作も散文として扱われていて、あくまで「文学」の案内になっている
先に詩から始まり散文に発展していくというのはギリシアもローマも同じ流れ
ヘレニズム時代にギリシアで作られた文学や教養がかつて野蛮とされたローマに影響を与えて、ローマが世界帝国に変貌していく
キケロやウェルギリウス、セネカ、プリニウスなどローマの文学史に名を残す多くの人たちがローマから離れた地の出身というのは興味深い
キリスト教が入ってきてからもギリシア•ラテン文学を守ろうとした人達のおかげで今に伝わっているんだなぁ
教科書でお馴染みの作品以外にもたくさん出てきたけど、伝存しないものの多さよ…
今にも伝存している作品はちゃんと読んでおこう…