先週は映画館に駆け込んで《シンプル・アクシデント/偶然》を観た! お、面白かった……。主人公のどうしようもないお人好しっぷりとトラウマによる衝動性、のどかに見える日常と体制によって引き裂かれた人々の対立、みたいな悲劇にも喜劇にも振り切れていないのが却ってすごくシリアスというか、生の人間という感じだ。その辺で普通に暮らしている人が不当な投獄や拷問の傷を抱えている社会がそこにあるのだと思うとこの映画に対して面白いという言葉を使うのも相応しくない気がするんですが、ともかく良い映画だったよという話でした。今の政治のあれこれを見ていると本当に他人事ではない……。ちなみに、いま公式サイトを見たら普通に割と大事なネタバレがあってびっくりしたのでこれから観る予定の人はあんまり公式サイトを読まない方がいいです。
あとは発売時から気になっていた本をようやく購入した。
AはアセクシュアルのA 「恋愛」から遠く離れて | リトルモア
読みながらなんか涙が出てきてしまって、苦しく、でも嬉しかった。私は今のところ自分のセクシュアリティをこうだと決めていないし、今後も確定させようとは特段思っていないんですが、今まで自分が苦しんできたことや悩まされてきたこととまさに同じようなことがたくさん書いてあって、少なくとも自分一人だけがこんな思いをしているわけではないのだと励まされる思いがした。もちろんあらゆる経験もそれに対する感情も他人のものと自分のものが全く同一であるということは一つとしてないんですけれども、共有することで慰められるところは確かにあるんだなあと思った。たとえこのように一方向の共有であったとしても。
宇多田ヒカルが想像以上にちゃんと強くて面白すぎた。