第2子を出産して、はやいもので10か月がたちました。
最近、つかまり立ちを覚えました。暇さえあれば机や棚にハイハイで近寄り、つかまり立ちをします。しかし自力でそこから態勢を変えることができず、ついに足の筋肉が限界を迎え、ぷるぷると震えだします。彼女がそこでとる驚きの行動は。
「アーーーーーーッ、アア、アーーーッ。エーーーッ!!!!」
助けて~!助けて助けて~~~!降りられない~~~~!倒れちゃう倒れちゃうッ。この私が~~~!?ケガするよ~~~!?って。力の限り、叫びます。こんな声聞いたことないですけど!?というくらいに、苦しそうに、腹の底から。言っている内容は、妄想ですが。
第1子は、つかまり立ちをしていた記憶がありません。そもそも立つことにあまり執着しない子でした。立ちだしたのも1歳1か月くらいで、早くはなかったです。歩くより先に、言葉があるくらい、運動が苦手…っぽいです。(このお話はまた別の機会に…)
だから、このつかまり立ちの「エーッ!」を聞いたのは初めてでした。これが子育て界隈で有名なあの…と、嬉しくなりました。「エーッ!」と泣いて、私に下ろされて、またよじ登って、つかまり立ち、「エーッ!」その繰り返し。戻れないのに、なんでするの、って笑ってしまいました。一日10回以上はそのやり取りをしました。晩御飯作ってるときは、今手が離せないのに!ちょっと勘弁してよって思いました。戻れないのにさあ、自力できないのに…
気付いたら、支えなしで膝立ちができる様になってました。つかまり立ちをしたあと、膝が折れる様になっていたんです。そして、手を放し、そのあと正座をします。もう自力で腰が下ろせます。彼女の「エーッ!」はなくなってしまいました。わずか2週間のことでした。自力でできないのに…なんて笑っていたのが、嘘みたいです。
すると今度は、あの「エーッ!」が、また聞きたくなってしまいました。寂しい。また一つ、できることができた。私はその分、楽になる。だけどそれはこの子にとって私という要素がまた一つ減ったということ。そして、彼女が自分の世界を広げたということ。
成長とは、そういうこと。それがたまらなく嬉しくて、嬉しくて、寂しい。
育児ってそういう矛盾を孕んだ、このうえなく愛しい、人間の営みなんだと思います。