私は文章で自分を表現するのが苦手だ。起承転結、話のヤマやオチを考えること自体得意ではないというのもあるが、"人に見られている"ことに対する照れが苦手意識の大部分を占めているのでは…と思っている。思い返せば、友人との交換日記が最後まで続いたことはなかったし、作文や読書感想文などの宿題もまともに提出できた記憶がない。
小学生の頃は同級生の間で創作小説(とりとめのない少女漫画のようなストーリーを文章とイラストにして各々回し読みする、というもの)が流行っていた。自分もそれに便乗して書いていたのだが、先の展開が思いつかず、ただ可愛い女の子の絵を描いているほうが楽しいことに気づいて途中でやめてしまった。
中学時代はノートに日々の所感や観た映画の感想などをひとりで書き殴っていたのだが、何冊目かで親に見られているかもしれない…という羞恥心が発生し、全て破いて捨ててしまった。
かつてtakumi Enikkiという無料レンタル日記サービスがあり、ツイッターが普及し始める直前の高校時代はそこにオタク的な叫びを誰にも知られないよう綴っていた(同級生の間ではDecologが流行っていたようだが、反抗期真っ只中で何より"人と同じ"を嫌っていた自分には刺さらなかった。)が、ある日突然その日記にしか書いていない話題を友人から振られ、これは確実に見られているな…!?という自意識が働き速攻でパスワードをかけ、それでもそのパスワードをかいくぐって見られているのではなかろうか…という疑心暗鬼に陥り結局放置…。その後知らぬ間にサービス終了し、ドメインごと消えてしまった(今となっては思春期真っ盛りの呟きを見返せないのが大変惜しい…)
そんな感じでこれまで人に見せられる日記というものを書いたことはないのだが、自分のための記録と、何かしらのアウトプットはしていきたいなという気持ちだけはずっとあったので、気持ちが切れるまでは続けられたらな…と思う(承認欲求が高い友人と繋がっているSNSだとどうしてもマウントの取り合いのように思われている気がしてしまい、義務的ないいね♡の応酬にもしんどさを感じていたので、食べたものや旅先での写真が上げづらくて困っていた…。)
しずかなインターネット、自分のためだけに書いているような"しずかさ"がとても心地良いです。