【湿血帯通信09】

湿血帯
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公開:2025/9/1

2022年に描いた夜の仮装絵、これは十字架の代わりに管を提げている。翌年この絵から改めて認識した覚書を、此処にも転記しておく。

▶このシスターの口許は満足してる(良い感じに描けた)ロザリオの代わりで空管にしたけど、信仰の証といえば確かにそうだ。

▶ロザリオは明の印象強いが、あれも鳴海から押し付けられた鎖である為、明が〝選んで身に着けていたアイテム〟という訳では無い。 夜が持つあの空管は、亡き存在への畏敬や愛情の証であるから、偶像崇拝に等しい。それはルイにも指摘されていた。

▶案外、夜の方が信心深い可能性はある。 明は「救いを求めて」様々な神を想う事があるけど、夜は「救ってくれた」神をただただ讃える。 夜にとって其れは布教や共有をするものでなく、与えられただけ残りの人生を奉げる行為に近い。あくまでも一対一の思想。この気質が、つまり独占欲の強さに影響する。

▶矢代は信仰と縁が無く、どちらかといえば神のポジションに堂々と居るタイプ。当人はそういう権威欲も支配欲も無いが、気質的に向いてる。だから信仰される側なんだ。

@sitti_tai
親彦(ちかひこ)です、読者向けの不定期記事を発信、電子ペーパーみたいなものです。ちゃんとした更新情報はブログの方で。         湿血帯総合リンク▶lit.link/sittitai