どうも、ニンテンドーストアの『世界を自由にかけ回る』タグから、面白そうなインディーゲームを探すのが趣味の筆者です。
その中でも特に気になっていた作品がこちら『黄昏ニ眠ル街』。
このゲーム、nocrasさんというクリエイターの方が一人で(一人で?!)作った作品らしいです。ゲームって一人で作れるんですね(震え声)
かわいいおんにゃの子を操作して、東洋ファンタジー感溢れる不思議な世界を探索するゲームだとか。
大変可愛らしい主人公のビジュアルに惹かれ、完全にジャケ買いの勢いで購入しまして、そこそこ楽しかったのでプレイ感想書くことにしました。
どんなゲームかというと
プレイヤーが操作するのは、謎に満ちた主人公『ユクモ』。
彼女が気球に乗って旅をしていたところ、突然気球が故障し、とある異国の街に不時着してしまう。彼女が降り立った街は、何故だか霧に包まれており、十人の姿はほとんど見当たらない。彼女は飛行船を直すために街に散らばった「大地の源」を探して集めていくことになる。
プレイヤーは街に散らばるランタンの形をした「大地の源」を集めて周り、一定数集まったら、街の中にある「神木の聖域」の試練をクリアして、街の霧を晴らしていく。
「神木の聖域」をクリアすることで、街の中のギミックが解除されたり、主人公のアクション操作や飛行船の能力も開放されていく。
(初めて訪れる街は霧に包まれているが)
(霧が晴れるとこんなにスッキリ!)
ストーリーよりも画面の美しさ
ゲームのストーリー自体は非常にあっさりとしていて、キャラクター描写や世界観の説明も多くはない。
しかーし!
このゲームの醍醐味はなんといっても、東洋ファンタジー感漂う美しい街並みを歩き回ること、それに限る。
海に囲まれている立地、石畳の狭い路地や街に飾られた赤い提灯、旅館風の高さのある木造建築などが立ち並ぶ姿は、さながら『千と千尋の神隠し』のようなノスタルジックに溢れる世界観だ。
(ストーリーを進めると街を飛行船でも飛べるようになる)
(街の中のベンチには大抵座れる)
街のマップは大きなもので三つだが、試練をクリアして「大地の源」を集めるたびに、新たに立ち入ることができる場所が増えていくので、同じマップをぐるぐるしても飽きない楽しさがある。
(どの街も同じ世界観を共有しているので大変浸れる)
また、時間経過で朝から昼、夜と時間が移り変わっていく。
時計を使って時間を昼と夜に入れ替えることができる良心的なシステムが採用されているので、任意のタイミングで時間変更が可能。
オレンジ色に輝く「大地の源」を集めるのは圧倒的に夜が捗るので、このシステムはありがたい。
それにしても、これ、あれですね。「LEGENDSアルセウス」のミカルゲの魂集めに似てました。
(昼と夜で雰囲気が変わる)
主人公のお着替えの種類もあり、フォトモードも実装されている。とにかく街を歩き回ってスクショを撮る、それがこのゲームの醍醐味だ。
ちなみにこれは撮れた時に「天才だろ……」と思わず自画自賛した、「会社帰り、財布に残ってた小銭で飲み物買おうとしたら小銭をばら撒いて百円玉が自販機の下に行っちゃった人」のフォトです。
アクション方面の話
筆者はアクションがとてつもなく苦手ではありますが、そんな筆者でも特に積むことはなく進められたので、難易度は低め。
大体ジャンプしていれば解決する。
(キツかったのは床が消えるタイプの試練。記憶力がね…)
なおエンディング前の最終ステージは、なぜかシューティングになるので「ナンデヤ!?」と思いながら、花火を当てて頑張りました。
ちなみに気球の操縦性はあまり高くないので、結構やり辛かった。
かわいいネズ族
ユクモが歩き回るこの街には、彼女以外の人間の姿は見えない。その代わり、ネズ族という大変かわいい動物がちらほら見える。
このネズ族、探索していると見つかるメモによると、街に入植してきた人間に使役されていたらしいのだが、いやー大変可愛い。
(人間とのサイズ差はこんな感じ)
(プレイヤーがぶつかると転んでしまう)
「大地の源」を集めている途中で、ネズ族が作った壺を壊すイベントがあるのだが、無事に全て壊し終わった後に話しかけると下画像のように言われる。
かわいそかわいいキュートなネズ族もゲームの魅力の一つだ。
好きな場所
このゲームのマップが魅力的な理由の一つに、ファンタジー感の溢れる中に見える「日常」の部分があるのではと思っている。
自販機や室外機、ミラーやポスト、バス停に街頭。自分たちの住む日本の風景が、ファンタジーな世界観にうまく混ざり合っている。
マップの端っこの特に暗がりの路地が筆者お気に入りの場所だ。
(非日常に混ざる日常にノスタルジーを感じるのかもしれない)
終わりに
Steamをはじめとして、PS Storeとニンテンドーストアで絶賛配信中。
パッケージ版には設定資料集がついてきたらしいです。いいなー欲しいなー。
私はPS5でプレイしたので、Switchの画質は分かりませんが、割とマップが広くて高低差もあるので、プレイする画面はデカイ方がいいんじゃないかなと思います。
とにかく世界観に浸って歩き回る探索ゲーを探してる人におすすめです。
おまけ
サントラ配信中!
筆者が好きな曲は『埠頭・暁』。初めて試練をクリアして霧が晴れた後に、街に色が戻って鮮やかになった時に流れたのがこの曲。
爽やかで明るくて、目覚めの一曲にしたいくらい好きですね。