鳥は自由の象徴だと思う。
「あ〜、全てがめんどくさいな〜。鳥になって、自由に空を飛んでいっちゃいたいな〜」みたいなことをよく考える自分にとって、空を自由に飛ぶことはとても魅力的に見える。
生憎と人間には翼が生えていないため、擬似的なものを利用しなければ空を飛ぶことはできないが、このオーストラリアのSamurai Punk制作の『Feather』は、ゲームの画面の中で自由に飛び回る夢を叶えてくれる。
どんなゲームかというと
プレイヤーは、三人称視点で自分の分身である鳥を操作することができ、この一つの孤島を自由に飛び回れるフィールドとして与えられる。
このゲームでやることといえば、ただ一つ、飛ぶだけ。
それ以外の目的は特になく、クリアすべき課題もない。鳥になって島中をぐるぐると飛び回る空のお散歩ゲームというべきか。
朝昼夜と時間が過ぎ、天気も変化していくこの島を、リラックスできる音楽を聴きながら、たまに別の鳥に姿を変えながら飛び回る。それがこのゲームでできる全てだ。
グラフィックはローポリ寄りであるものの、滑らかな操作で鮮やかな島の大自然の中を飛び回ることができるのは、結構楽しい。
飛んでるだけで15分くらいの時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。
壁にぶつかったとしても
このゲームにGame Overの概念はないが、障害物に当たると画面がグレーになって、数秒前に時間が遡ってやり直すことができる。
高速で狭い場所を飛んでいる時だとハマることもあるが、そんな時はYボタン(Switch版)で逆方向へと方向転換できて抜け出すことができるので、墜落や衝突に怯える必要はない。
とまれる機能
飛行以外の機能として、木の枝や塔、小さな岩とかキノコなどに近づいてとまる機能がある。
操作に疲れた時に、ちょこんとキノコの上にとまって夕焼けを眺められたりするので、ひと休みにはもってこいな機能だ。
ホバリングしながら近づくことでとまれるような気がするのだが、ちょっと操作が面倒なのと、どの物体にとまれるかがイマイチわからないので、筆者はよく墜落したり衝突したりする。
しかし上手に狙った位置にとまれた時は、そこから見える素晴らしい景色に心癒されるに違いない。
ちょっとした探索要素
基本的な目的は、島の中をぐるぐるとただ飛び回るゲームではあるが、島を探索している間にいくつかの建造物を見つけることができる。
そのうち、下の二つは輪っかの中をくぐり抜けることで、流れるBGMを変更できたり、飛んでいる鳥の姿を変えることができる。この機能があることで、次はどの曲を流そうかなとか、どの鳥の姿になろうかなと考えられて、飽きずに飛ぶことができる。
円の方が音楽を変える建造物で。
三角の方が姿を変える建造物。
ちなみに、筆者のお気に入りの鳥は、雪山の上で姿を変えることができる『白フクロウ』だ。(別に、ハリーポッターのヘドウィグが好きなわけじゃないんだからねっ!)
夜闇を裂いて羽ばたく白の大きな鳥の姿は非常にカッコイイ。
鳥の姿が変わっても、飛行性能や操作性が変わることはないため、安心して大きい鳥にも小さい鳥にもなることができる。
広がる地下空間
そうやって、島を探索していると、川の近くの岩場や、山の谷間を飛んでいる時に地下空間へ入っていける小さな隙間を所々に見つけることができる。
島の地下に流れる川を辿っていくと、巨大な洞窟を見つけることができる。ここにも、BGM変更の輪や鳥の姿を変える三角があるので、少し操作に慣れてきたら、地下洞窟にもチャレンジしてみてほしい。
非常に幻想的な空間が広がり、最深部には別の島へのワープゾーンなんかも用意されているのだ!
さいごに
Steam、コンシューマーどちらでも配信中。
よくセールもやっていて、200円くらいで買えたりもするので、忙しい毎日に疲れてしまった人がこのゲームをプレイして、少しでもリラックスできるようになるといいですね。
おまけ
地面にぶつかると時間が巻き戻されるが、海や川などの水の中に突っ込んだ場合は、時間が巻き戻ることはない。水に潜った描写がされて、数秒後にまた空中に顔を出すことになる。
なお、たまに潜った後に、魚を咥えてくることもあって、大変かわいいので、ぜひ見てみてほしい。