ご覧いただきありがとうございます。また、「エンドロールのその先を」をお迎えいただき、本当にありがとうございました。
元々は2024年1月に開催されたWEBオンリーの展示作品にする予定でしたが、間に合わず。スパコミで新刊として頒布するぞ!と気持ちを入れ替え書いてきました。
食事をする推しカプを書きたい。この話を思いついたきっかけはそんな思いからでしたが、サブテーマは「それぞれの気持ちの伝え方」です。
私の解釈として、夏生は自分の思いを伝えることが苦手で(言語化が苦手というか、照れ臭さや羞恥心の問題で)、シンに思いを読み取ってほしいと思っている。そして、シンくんはそれをわかった上で、あえて夏生の頭の中を読まずに、夏生なりの言葉で伝えてほしいと思っている。解釈というか、ほぼ願望のようなものがあります。言葉にしなくても人の考えていることがわかるからこそ、言葉にして伝えてもらう嬉しさみたいなものを感じていたらいいなと。
夏生はずけずけと思っていることをいうタイプだと思っているんですが、本当に伝えたいことは躊躇するイメージです。背中を押す役目として、今回は葵さんに活躍していただきました。
夏生と葵さんのやりとり、夏生と花ちゃんのやりとりを書くのがすごく楽しかったです。
シンくんがだし巻き玉子好きってした理由は1話の食卓にだし巻き玉子らしきものがあるなってとこからでした。
あと、WEB再録として載せた「当たり前が続いていく」は「エンドロールのその先も」の前日譚の位置付けです。二人の関係性の変化を考えながら書きました。「当たり前が続いていく」では、夏生にどう甘えていいかわからずに悩んでいたシンくんですが、「エンドロールのその先も」では夏生に甘えっぱなしになっています。献身的なシンくんの唯一甘えられる相手が夏生であって欲しいなと思っています。
タイトルにエンドロールとあるとおり、もう少し映画っぽさを出せたらと思ったのですが、完全な実力不足でした。書きたいものと書けるものは違うと痛感です。次はもっとうまく書けるようになりたいなと思っています。(毎回思っている)
最後までご覧いただきありがとうございました。
この話を書くときによく聞いていた曲
・大好物 スピッツ
・君と暮らせたら スピッツ
・Musica ブランデー戦記