英語の学習を頑張り"すぎない"ことにした話

skokado
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重要:「頑張らない」ではなく「頑張りすぎない」。

現況

現在働いている会社のこと。

サービスの海外展開をしていてそのための営業チームがインドネシア現地にあったり、海外出身のエンジニアが10名以上いたりと、グローバルの風を強く感じることができます。

社内ツールは原則的に多言語対応しているものを選んだり、ドキュメントは英語または日本語/英語を併記するといったルールが存在します。

ただし「社内公用語を英語にする」までにはなっていません。

社内のSlackには「翻訳bot」がいて、自動翻訳した文章がスレッドに投稿される工夫が行われていたりします(自動判別によって和英・英和に対応)。

僕が普段仕事をしているのは5名前後の開発チームです(エンジニア組織全体は100名程度)。そのうち3名のエンジニアが非日本語ネイティブという体制になっています。

そのため基本的なコミュニケーションを英語で行っています。ドキュメント、Issue管理、プルリクエスト、Slackなどなどです。週2回の会議も英語で行っています。

そのようなチーム状況を自身の英語力を向上させる機会にすべく、SlackやGitHub上コメントなどに投稿する英語文章を、翻訳ツールの利用を最小限にするようにしたり、オンライン英会話サービスを利用し始めたりしました。

きっかけ

約2年前に入社した時点で海外人材を採用する方針はなかったし、そもそも外資企業ではないので英会話スキルは"あればベター"という程度の認識でした(割と今でもそうだけど"ベター"の比率が高まっている気はする)。

最近、開発チームにおいてリーダーポジションを拝命しました。

チームのロードマップに対する実行責任を担っており、機能追加・改修におけるアーキテクチャとの兼ね合いを思慮したりコードレビュー、個々のタスク管理などが主な役割です。

役割が変わってすぐに実感したのは「割り込みタスクがめっちゃ多い」ということ。他の開発チームやPdMからの問い合わせ、タスク調整のやりとりが日々発生します。自身のコーディングタスクの作業をしていても、一日に3~4件程度はメンションを受け取ることでコンテキストスイッチを強制されます。が、それに応答するのが今のポジションの役割なのです。

このような状況の変化によって、英語でコミュニケーションすることによるオーバーヘッドを極力節約する必要性を感じ始めました。役割遂行のために重要なことは社内におけるコミュニケーションを図ることであり、英語を習熟することではないのだと。

これまでは英語でコミュニケーションするためにテキストを送信する際は英語文章をなるべく自作していましたが、この時間がもったいないと感じたのです。

割り切りとツール

上記の理由から、英語自体は社内コミュニケーションするための手段であると感じるようになりました。

「英語を手段」と捉えるようになったことで自身のアクションが変わったように思います。例えばSlackの英語文章を原文だけでなく上述の翻訳botの投稿内容を第一に見て内容理解を優先するようになったり(もちろん原文と照らし合わせる必要がある)。

最も大きな変化は自分のメッセージを英語化する手段です。元来は自分の脳内で組み立てた文章をそのまま英語化していくか、全て日本語で文章を出力した後に翻訳ツールに食わせたりしていました。しかしどちらもオーバーヘッドが無視できなくなってきたように思います。

最終的に、現在最も多用しているのはGoogle翻訳です。決め手は音声入力。

送信したい文章を「音声入力」によって脳内から直接(= タイピング不要で)出力できる。かつ、同時に翻訳文が生成できる点で非常に体験が良いです(なおDeepLは日本語の音声入力に未対応)。

その他にも上述のSlack翻訳botも有用なツールとなっています。

ツールの力を借りて社内のコミュニケーションを加速させて、本来果たすべき役割にコミットしていきたいと考えています。

@skokado
株式会社RevCommのソフトウェアエンジニアです。 portfolio.skokado.me