経鼻胃カメラ体験記

のほほん日和 by むうこ
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公開:2024/6/28

先日夫と二人で人間ドックを受けてきた。そして二人揃って初めて鼻からの胃カメラを体験してきた。なかなか鮮烈な体験だったので備忘録も兼ねて記録しておく。

数々の項目がある人間ドックの最後、案内された胃カメラ検査室前の待機室的スペースでまずは検査前の確認。もし鼻からできない場合は口からでも良いか、と聞かれる。口からなら鎮静剤で、と希望したらたまたまその日は直前キャンセルがあったのでその対応も可能と聞き安堵。その後、まず胃の中をきれいにするためという水薬を小さめの紙コップ一杯分飲む。大腸内視鏡の前に飲むものよりは飲みやすいけど味の系統は同じ。薄いスポドリ。

飲んで落ち着いたところでまずは顔を上に向けてシリンジで鼻血予防の点鼻薬。喉に流れてきたら飲み込んで下さいと言われる。点鼻薬の後は麻酔のゼリーもシリンジで注入された。これも喉に流れてきたのを飲み込む。飲み込むことで喉にも麻酔が効いてくる感じ。それから5分経つか経たないかで検査室へ。渡されたマスクをつけ枕の下にシートが敷かれたベッドに横になる。

事前に左側は詰まりやすいと申告しておいたからかまずは右からスコープを入れられた。しかし奥が狭くなっているらしくうまく通らない。すぐ抜いてそのまま左側にスコープが挿入された。今度は喉のほうまで引っ掛かりなく進む。

背後で看護士さんがゆったりと背中を叩いてくれていたので、苦しさを感じる時は叩いてくれているリズムに意識を集中してやり過ごす。

看護士さんから唾液は飲み込まずに吐き出してください、と言われるも反射的に飲み込もうとしてしまう。が、その動きをするとスコープで突っかかってうげっ、となってしまう。これは吐き出さなくては、と体感し同時にマスクの意味と枕の下のシートの意味を悟る。マスクなしで口からダラダラ唾液を出すのは検査のせいとはいえ人目もあるので感覚的に厳しいもんなぁ。

無事にスコープが胃に到達しモニターに映し出された自分の胃のなかを見ることができた。つるんとした薄桃色の粘膜。ピロリ菌はいない模様。よしよし。

胃の最奥部までチェックしてもらった後、ゆっくりとスコープを抜かれる。どうも喉の辺りを通過する時が辛いらしい。

検査後は1時間絶飲食と言われドック終了後に楽しみにしていた半日ぶりのごはんの時間が少し遠のいてがっくりしたものの、無事に数年ぶりの胃カメラが終わった爽快感に包まれてクリニックを後にしたのだった。

@skydew
むうこです。 書きたいことを浮かんだままに。