翌日のドライブを控えて早めに眠りについた夏休みの始まる前日の夜。
まるで子どもの頃のように最近の私は早起きが必要な前日の夜、寝つきが悪い。
この日もそうだった。
そしてようやく眠りに落ちてすぐ生協の配達日なのに取りに行くのを忘れていたことを思い出して飛び起き急いで寝室を出た。
時間はあと10分もすれば日付が変わろうかというところ。翌朝に備えてリビングに置いていた服に慌てて着替え、こんな時間だからできるだけ静かに生協が配達される下の階のお宅の玄関先に伺って配達品を静かに静かに取ってこなければ、と思いつつ玄関へ向かおうとした。
そこで今日は配達日じゃない。おととい配達があったところじゃないか、と我にかえった。
人生一盛大に寝ぼけた夜。52歳の晩夏の出来事。