恐らく購入していただいた方全員の手元に新刊が届いたと思うので、本文の内容に関することは除いて振り返りとか反省とかを自分用にまとめます。もはや反省のオンパだが。
本当はタイトルを「Lkiv vlr zxk cfka jv ilkbifkbpp」にしようとしていた。
バグがテーマみたいなところがあったから、タイトルもバグった感じにしたくて最初は文字化けさせようかと思ったんだけど、ホラーでもないのにホラーっぽくすんのもな……と思って却下。じゃあ暗号化するか!と思い、いろいろ調べてシーザー暗号を用いたのが上記です。「Only you can find my loneliness.」をシーザー暗号(暗号化シフト3 複合化シフト23)で作りました。あまりにも雰囲気がありすぎるな、と今思うとめちゃくちゃ笑えるし、これにしなくて良かった。割と終盤までこれでいくつもりだったんですけど、表紙を作るときに自分が思っていた文字並べが不可能だったので結局断念して、単純な意味での「ANOMALY」に気分で色々な記号を付けました。記号の並びに意味はない。まあANOMALYも使い方としては多分間違っているんですが。
各話の最後の一文に次の異常に関連するワードを入れた。
ソネットの花輪的なことを以前からやりたくて、別ジャンルにいた時も挑戦しようと思っていたけど、これマジでめちゃくちゃ難しいんですよね。プレシェーレンって本当に天才だよ。私は凡人なので、とりあえず次の異常の示唆みたいなことをするか、と思って忍ばせることしかできなかった。このルールが自分で自分の首を絞めましたけどね。でも「SLEEP」→「LIBIDO」だけは視点が変わるので、受けの最後のセリフを使ったんだけど、果たして『交配』と『性欲』を結びつけて良いものかという疑問は残りました。無理矢理です。許してください。ソネットの花輪が「どれか一つでもソネットが欠ければ成り立たない」というように、どのループが欠けても今回の自カプは成り立たなかったと思えたら良いですね。でもプレシェーレンは14のソネット書いていて、私は半分の7です。無理やて、14は。
というか、そもそも全部で15000字ぐらいのペラペラ冊子にしようと思っていたのにどうしてこんなことに。
92Pになった時は流石に笑ったし、R-18の内容が大したことしてない割に結局文字数一番多くて頭を抱えた。
食欲は過多で、体温は低下の予定だった。
食欲過多は雰囲気カニバになりそうだったんだけど、本全体の流れに沿わなかった。それはそれで興奮するし、普通にカニバは癖なんだけど。体温低下は受けを抱きしめて寝る、みたいな話だったのですが、これも話の流れでその距離感を作るには早すぎるな、って思った結果、逆転させることになった。後からよくよく考えたら、どちらも他の方が書いてくれているので自分が書く必要はなかったし、逆転させた結果どっちもちょっと笑いどころできた(個人的感覚)のでまあ良かったかと。あと「NOISE(聴覚異常)」も最初は「MIND(異常直感)」の予定で、直感のパラメータがバグってカンスト超えて全員の心の声が聞こえる話にしようと思ってたけど、あまりに露骨過ぎてこれは私が書いていて全く興奮しなかった上に、乗員全員が何を考えているか全くわからず普通に没にしました。人の心なんてわからんぐらいが丁度良いですからね。これに関しては受けの新情報が公式から出ていたので、どうにか持ち直しました。
無配について
浮かれすぎだろ、と今でも自分で読んで思います。7Pの11行目が気に入って、でもこれを他で使えることもなく、惜しくなっただけです。
前回本作った後に「こうすれば良かったな〜」って思ったことは多分全部できた。
ただ各話にタイトルページとして画像挟んだら、ちょっとズレたせいで上が切れてるし、ちょっとボケてるしでカッコ悪かったですね。まあそこもバグったということで。表紙などの画像は全てCanvaで作ってるんですけど、未だに解像度と戦っている。私はお前と理解し合えない。「画」の全てが私にはわからない。画力もですが、それ以前にセンスもないので。
入稿後に印刷所さんの名前を誤ったことに気付いた。
愚か、あまりにも。今回はどうにかなった。今後絶対気をつけます。表紙の紙の「ペルーラ スノーホワイト」めちゃくちゃ綺麗でしっかりしていてとても良かったです。
知り合いのオタク(ジャンル外)の感想
「キャラクター性も世界観も知らんけどこんなに抜けないエロ久しぶりに読んだ」
終わりに
こんな感じです。R-1を飲んでいても冬の私が弱いのと、仕事が例年より爆裂に忙しく原稿作業が滞り、イベント当日に本ができていなかったのが一番の反省ですね。予定より早めに発送できたのだけが救いです。
次のイベントに参加できれば、LOOP5で出した「ほどけるエファプス」の続きの話を出す予定です。既刊の再販を希望してくださる方もいるので、その辺りも考えています。
それで、次のイベントを最後にこのジャンルでの活動を終わりにしようと思っています。今書いているものも含め、書きたいものは書けたので。それまでに、また新しいなにかを思いつけば続けるかもしれませんが、どうしたって私は自カプに未来を与えるつもりがないので、一旦弊宇宙に終わりを与えようと思う。私のことも含めて。
なので、よろしければもう少しお付き合いくださると嬉しいです。この度はありがとうございました!それでは!