真夜中の俺を見て 作:Luria
表紙買いだったけど、攻めの受けに対する執着と溺愛が凄く良くて、出社前にサンプル読んだだけでとんでもなく活力が沸いた。そのまま買って、一冊読んでその日一日の仕事がとんでもなく捗った。萩野さんが優しいだけじゃなくて、たまにちょっと闇のある顔するのが良い。あとまよちゃんが「荻野さんに頼ってばっかりで、このままじゃ駄目だ」ってなるの可愛いんだけど、荻野さんみたいな攻めはずっと受けを可愛がって面倒見たいんだよな……となり、その後無事ドエロイ感じになってニコニコした。荻野さん、攻めとしてあまりに理想的で優秀。
羊の皮を着たケモノ(2)、番外編集 作:九號
続きが読めると思ってなかった作品の続きが出て、しかも話がめちゃくちゃ面白くて最高だった。1巻読んでた時に正直「辰巳は本当に大地くんのこと好きなのか?別の感情では?」って疑ってたけど、辰巳めちゃくちゃ大地君のこと大好きじゃん……もう頼むから二人で幸せになってくれ……。まだ続くし、大地君に何か起こりそうだけど、いろいろ解決して二人が日向を歩いていけるように願っている……。あと2巻めちゃくちゃエッチでそれも良かった……。あと番外編の二人もかわいかったし、辰巳がしっかり嫉妬しててニヤニヤできた。
制服、深夜2時。(Qpa vol.146、147) 作:コウキ。
「Qpano sunny spring 2023」で読んでから本当に連載して欲しくて、Xにコウキ。先生が投稿してくれる漫画でどうにか命を繋いでいたら短期集中連載始まって両手を上げた。この状態で付き合ってないのヤバ~って思いながらも、衛星君の前では余裕ぶってるのに全然余裕じゃないし、振り向かせるのに必死な月王君か~~~わい。そもそも学校で根暗のフリしてカースト下位で一軍に馬鹿にされてる攻めが、本当は顔良くて大人の異性とも遊んでるみたいな設定が良すぎる。衛星にも優しいだけじゃなくて、ちょっと雑な言い方するのも好き。とにかく私は月王君が好きだから早く二人がくっついて、衛星君が月王君を幸せにしてあげてほしい。
ふたりあそび(2) 作:あがた愛
あがた愛先生の描く線の細いメガネ受けでしか得られない栄養があってだな。初めて二人が最後までするときになっちゃんのメガネが外されてなくて「最高!!!!!!!!!!!」って読みながら普通に声出た。1巻はお互いの幼少期の話もあったり、お互いに踏み出せない感じで可愛かったんだけど、2巻はテンポよく進んでこれはこれで読みやすかった。ゴールに向かっていくのを感じた。ただなっちゃんが廉くんのことをわざと「三上先輩」って呼んだシーンで私もショックを受けてしまい、今もそのページを読み返すとゾッとする。ただこのシーンが二人の転換になったから、あがた先生は本当に読み手の感情を揺さぶるのがうまいなあ……と改めて思った。
パーフェクトアディクション(2) 作:美山薫子
最高。続巻をずっと待っていた。1巻の時から攻めも受けもキャラクター性が大好きで、性にだらしない攻めが受けと出会って本気で恋したり、スパダリになったり、溺愛とか執着していくその変化が好きだからも~~~2巻も最高だった。雑に言うとクズ攻めが受けとの恋で懐柔していく様を見るのが好きなんだよな……。どうしても可哀想な方に感情移入してしまうから、当て馬役の先輩があまりにも良い人で「コイツ嫌い」となる攻めの気持ちわかるし、「取られる」じゃなくて「いなくなる」って表現したのも攻めの過去に繋がってんだろうな。お互い嫉妬し合って、気持ちを確認し合ういい巻だった。続きも楽しみだ。
FANGS(3) 作:ビリー・バリバリー
2年ですよ、2巻が2022年3月発売だったからほぼ2年。画力の暴力も凄いが、ストーリーがめちゃくちゃ良かった。メギの話があっさり終わったのは少し物足りなかったけど、続くなら全然良い。とにかくイチイとエンがちゃんと結ばれて、幸せになってくれればもう良いです……でも青桐とウツギのカプもめちゃくちゃ好き(というか多分この二人のカプの方が好き)だから続き……また2年かな……。どうでもいいけど受けに舐めさせようとする時が攻めも受けも一番えっちに見えるのなんでなんだろうね。
二世の息子 作:コモトミ裕間
この時代にこのタイトルでこの内容を書き上げたの凄すぎる。OK出してくれた担当さんに私感謝したい。正直FANGSの新刊でこの感想記事は終わりだと思っていたのに、4年に1回の2月29日にとんでもない商業BLが出てきた。
初めての作家さんだったけど表紙とタイトルで肌に馴染む感じがして、試し読みもすっ飛ばして電子購入した。自分のレーダーはしっかり機能していた。表題の作品、二人でド田舎の宗教都市から抜け出そうとするまでの過程も良かったけど、結末が斜め上でビックリして笑ってしまった。最高。これはハッピーエンドでしょ。どう考えてもあの宗教にいるより二人とも幸せそうだし。そして大人になった学人が最強の攻め過ぎる。というか、表題含め収録されている読み切りも全て攻めと受けが致してないのに、互いへの依存とか執着がバシバシ見えて本当に凄かった。身体の繋がりなしに関係性を描き切っている。凄い、本当に。読み切りの『STAND BY ME』のカップリングさいっこ~~~だったから、これでも連載して欲しい。というか、なんで私はこの人の作品を今まで読んでなかったんだ……。
と思い、既刊の「ようこそニューワールド」と「(youth)in the summer room.」もすぐに購入して読んだけど、どっちも最高だった。特に「(youth)in the summer room.」は最初良い意味でしんどかったけど、3話の途中ぐらいから話がもっと良くなって、そのあと感情ジェットコースターに振り回されて、最後のモノローグで泣いてしまった。求めていたもの、全部この人が生み出してくれるのかもしれない。
「ようこそニューワールド」は短編で全体的に読みやすかった。特に『ハコオ。』が良かったし、あの二人の今後見てみたい。なんでこんな話思い付くんだろ、天才じゃん。