父親から珍しくLINEが来ている通知が見えて一瞬身構えた。なぜかというと普段ほんとうに親から連絡が来ることが少なすぎるため、LINEが来ると何かよくないことがあったんじゃないか?と思ってしまう。
来月同窓会があるんだけどどのジャケットがいいと思う?という内容と父の全身が写った自撮り写真が送られてきていた。おそらくユニクロだろう、3色のジャケットを着た父が写っていた。ズボンはベージュ、とまた別の写真もあり、そのズボンを穿いて買いに行けばよかったのでは?とうっすら思った。
父のその自撮り写真を見ているとなんだからどうにもならない不安でこわくて悲しい気持ちになり涙が滲んできた。まだ社内にいたので眉間を押さえて我慢した。なぜそんな気持ちになったかというとなんだか突然父親の死を想像してしまったからである。わたしは日々身近な人間の死について考えては死なないでーっとつらくなり泣くのだけど、親に対してはあまり考えていなかったため驚いた。この写真に写っている遠い地にいる父親がいまこの世に生きているのはあと何年なのだろう。怖すぎる。親という存在は大体は自分より先に死ぬということを目の当たりにすると怖い。両親というか家族仲は正直そんなに良くないが、この年齢になるともう少し会いに行ったりした方がいいのだろうかと考えたり考えなかったりする。
いい年の父親が同窓会のためにジャケットを買おうとしている姿もなんだかふわふわした気持ちになった。近くにいたら買ってあげたりできたんだろうと思ったりもするが実際近くにいるとここまで気持ちの余裕がないだろうから、こうしてほんの少し一人で後悔するくらいがいいのかもしれない。