カウンセリングも治療プログラムも受けたけど、下記の状態には至らなかった。
必要がなかった、とも言う。急性期を抜けた後は仕事で間接的に他覚的な情報として繰り返し曝露されていてなお、特に支障が無かったから。
職場で男性からいわゆるそういった言動に触れても、社会なんてこんなものくらいで「流せる自分」になれたと、酔ってすらいたかも知れない。でも、仕事中がオンならオフのタイミングで遭遇した時に同じ処理ができない、と言うことに気が付いたのは割と最近だった。
典型的なパニック発作ではないけれど、真っ先に「怒り」が出てくる。それはもう反射的で、気が付いたら動いている。客観的に見たら度を越した激昂だろうと思う。親戚であったり知人であったり、夫に対して発露することもあった。友人が、そこまでの「被害」でなくとも性差による不利益を被っていると感じた時も似た反応をする。
女という性が弄ばれたと感じる閾値がかなり低い上に、反応も即時だ。おそらく防御反応の一瞬なんだろう。全然、傷は消えていない。普段目立たないだけ。
そのせいで、自分どころか他人をも傷付けた自覚は、ある。
PTSDの治療として有効なPE(持続エクスポージャー)療法では、主に以下の4つを行います。
・トラウマ反応の説明
・呼吸法
・現実エクスポージャー
・想像エクスポージャー
PE治療はつらい記憶と向き合うため、治療には、それに耐えうる状態になっていることが必要です