2020年、意識高い系ブームに乗せられ、意気揚々とインターネットのベンチャー企業に入社する形で上京。
暗闇の中がむしゃらにやった。
お金・愛情・思想・技術、すべてに対して乾ききり、ものすごい劣等感があった、そのどす黒い虚しさを、東京の能力主義的な考え方が満たしてくれていたように思う。
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その結果やっと手に職がつき、今年から新しい職場で働いている。
昨日、久々に身体と精神が一致している感覚があった。知らない間に、少しは能力主義から脱していたようだ。
常に自己研鑽を積まなければならない、という強迫観念から、自分を切り離すことができたような感覚。
これが大人になるということなのかもしれない。足るを知るということかもしれない。この間ある人に「自分を褒めてあげてね」と言われたけれど、今はその時なのかもしれない。
そして、今回は『痛気持ちいい』くらいで、バランスを崩していこう。みたいな感じで、将来につながる経験値がたまってきたのを感じる。これが三十路か?