この間4年ぶりにディズニーシーに行ってきた。今までと感覚が違ったので列挙。
①経済的感覚の変化: 金にものを言わすプレイ
現在のディズニーの人気アトラクションには、『プレミアパス』という、有料版ファストパス的な制度がある。
ひとり一回あたり2,000円で、人気アトラクションの苦痛なスタンバイ時間がなくなるというものだ。
2000円なら余裕で払いたいと思ってしまっていた。これなら、精神的充足も身体的充足も得られる。2000円払って、ちょっとした優越感を覚えながら、浮いた60分を他のエンタメに当てたり、身体のケアに使った方がはるかに良い。
ただ、家族持ちは別だろう。子どもに対しても一人2000円かかり、家計には大負担。大人2500円くらいなら払うから、子どもに対しては1000円くらいにするとか、もう少し子どもに優しい社会であって欲しいものだ。
②審美眼が少しついた: 虚構の限界
ディズニーシーで今一番人気があるアトラクション、ソアリンに乗った。
世界の様々な名所をハンググライダーで飛行する体験ができるアトラクション、乗ってみたんだけど、やっぱり映像は映像で。
タージマハルの上空を飛ぶシーンがあったけれど、去年の12月に行った現実のタージマハル方が圧倒的だったのはいうまでもない。
ついてはテーマパークという虚構の作り込みに飲まれない審美眼、及び人生経験を得てきた、という感覚を覚えた。
舞浜の海は汚いし、プロメテウス火山はハリボテで、インディージョーンズの細部もなんだか安っぽい。
北谷の海、バンフの岩山、ハロン湾の方が圧倒的だった。
虚構への没入感が大きく薄れる年齢になったのだろうか。
無機質で平和ボケしたアメリカンウォーターフロントよりも、カオスで臭いニューデリーに、圧倒されながら歩きたい。