TVシリーズ特別編集版が映画館で上映されるのは今回で三回目ですが、実は初めて映画館へ観に行きました。面白かったです!!
ということで感想を書きました。箇条書きで雑多に書いています。とっ散らかっています。しかもすごく長いです。
もちろんネタバレ全開です。パンフレットに載っていた内容にも少し触れています。未鑑賞の方は是非映画をご覧になってから閲覧いただくことをおすすめします。
できるだけ映画の時系列に沿ったつもりですが、一部違うかもしれません。 また、勘違いや記憶違いがあったら申し訳ございませんm(_ _)m
<全体を通しての感想>
・アニメ(映像)にしても楽曲にしても、新旧うまく組み合わせてあってとても良かったです!
・個人的に好きな劇伴も多くて最高でした。「城が燃えている(世紀末の魔術師)」「運命の再突入(ゼロの執行人)」など!
あと「時計じかけの摩天楼」や「紺青の拳」からも使われていた記憶があるのですが曲名があやふやで…。「緊急指令(時計じかけの摩天楼)」「行き止まり(世紀末の魔術師)」「紺青の拳(紺青の拳)」あたりかな…?間違っていたらすみません。
・思っていた以上に、今回まとめられたエピソードが少なかったのでびっくりしました(色々な事件を掻い摘まんでまとめるのかと思いきや、まさかの2件+α)。
・今作、冒頭で博士が「シークレットナンバー1412を、とある若手小説家が洒落て読んだ」と説明した怪盗キッド命名の由来を、ラストの有希子さんによる説明で答え合わせする構成がとても良かったです。(でも考えてみれば、原作だとかなり長い年月をかけて回収したんですよね……それもすごい)
あと、その後に 「?」 と 「!」 のやり取り(「工藤新一少年の冒険」ラストのアレです)を、快斗とコナンそれぞれの父親から引き継ぐ形で息子同士がやり取りしている構成も大変良かったです。「?」 「!」 のやり取り、何度見てもお洒落……(子どもの頃は全然理解できていませんでしたが(笑))
・一つ気になったのですが、今回の特別編集版を快斗の回想形式にするのなら、時系列が変では…?ブラックスターの犯行に出掛ける前に回想しているはずなのに、ブルーワンダーの事件まで回想していたら矛盾する気が……。私の勘違いでしょうか。そもそも回想ではない…?
・観終わってから、色々な事件を少しずつ見せるのではなく、2本のエピソードを重点的に取り扱ったのは、新作映画(100万ドルの五稜星)に何かこのエピソードと関係する場面や話題が出るためかな?と考えていたのですが、後からパンフレットを見たらまさに勝平さんがそれらしきことを仰っていましたね。な、なんだろう……。気になります。
<その他雑多な感想>
・冒頭、「コナンvs怪盗キッド(ブラックスターの回)」の渋谷が出てきて嬉しかった!あのシーンが正真正銘「名探偵コナン」という作品に怪盗キッドが登場した回の始まりなので……
・蘭と園子が、現在の絵柄で当時の服装というのが新鮮!当時の服装が大好きなので嬉しかったです。
・でも後ろ姿は当時のまま。デジタルからセル画に切り替わったはずなのに意外と違和感ない…!
・その後も、ブラックスター回の冒頭部分はセル画とデジタル画と行ったり来たり。意外と違和感ない(2回目)。
・背景に「勧業銀行」の文字が見えて時代を感じました。映画館の大きなスクリーンだから細かいところまでよく見える……
・背景はセル画で、その上に描かれた人物の絵はデジタル描き直しという場面もあった気がしました。気のせいかな?
・そして屋上。言わずと知れたコナンとキッドの邂逅シーン。博士との通話シーンが描かれててとても嬉しい……。
・コナンが手にしている携帯電話や博士のパソコンが当時のものだというのも、本当に嬉しい!当時の描写そのままであることがこんなに嬉しいとは。
・使われている楽曲も、当時の楽曲と最近の曲と両方が使われており、再編集版の醍醐味が感じられてとても良かったです。個人的に初期BGMが大好きなので、初期の音楽が流れる度に感動していました。
・オープニングムービー!快斗の声が勝平さんなのであまり違和感がない(笑) 江古田高校と言ったあたりで「そうだよね快斗だもんね」とハッとしました(遅い)
・オープニングの作画がものすっごく好みです……とても良い……この絵でグッズ欲しい……。今回グッズの絵もオープニングの絵もすごく好きです。いつも好きですがいつも以上に好きです。どちらも作画監督は山中純子さんかな?好き……。
・そして時計台の事件(「集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド」前半部)パート。ああああ青子がみなみさんボイスだ……大好き……とみながまりさんが作画監督されていて絵は可愛いし声も可愛いし最高です。とても良い……
・ところどころ削られていたものの、江古田高校パートまで入れてくれるの素晴らしかったです。嬉しい!
…それってつまり、劇場版にも青子ちゃんが遂に出るってことかな?そうなら楽しみ!
・それにしても作画が良い……。後半のブルーワンダーといい、キッドが出る回は作画が綺麗なことが多い気がします。
何故……新一が出る回は作画が大きく崩れることが多いのに、何故……
・時計台の事件は、ストーリーを丁寧になぞりつつ、ちょこちょこカットしつつという印象でした。中森警部の部下の方が可哀想な目に遭うシーンは大好きなので(ひどい)、カットされていなくて嬉しかったです。
・時計台の事件、クライマックスで「城が燃えている」が使われており、私は感激のあまり泣きそうでした(キモい)。
「愛はいつも」が最高に好きで、なので「城が燃えている」もめちゃくちゃ大好きで…………。世紀末の魔術師が映画館で公開された頃はまだ幼すぎてコナンの映画を観に行く年齢ではなかったので、おそらく映画館で「城が燃えている」を聴けたのは初です。大感激でした。この曲を使うだけでものすごくドラマチックになりますね……。だからこそおいそれと使えない楽曲でもありますが。とにかく映画館で「城が燃えている」を聴けて感無量でした。(個人的には、アニメ放映時にこのシーンで流れていた曲も合っていて好きです。このシーンで城が燃えているだと若干ドラマチックすぎる気がしなくもないですが……でも曲自体がとにかく好きなのです)
「城が燃えている」目当てでもう一回観に行きたいかも。急に饒舌になってすみません。
・新一がキッドの名前を尋ねようとして「ま、いっか」となるシーンがなかったのが少し残念。あの何気ないシーンがとても好きなので……
・「オレ、黒羽快斗ってんだ。ヨロシクな!」のシーンも最高でした😭しかも薔薇がちゃんと青色に変更されてて……快青の可愛さを大スクリーンで浴びられて幸せになりました。
・二つ目のエピソードはブルーワンダーの事件。この回は次郎吉おじさん&ルパン(わんちゃん)の初登場回ですね。ということは、次郎吉おじさんとルパンも映画に出るのかな?(安直)
・ブルーワンダーの事件を思いのほか丁寧に扱っていてびっくりしました。個人的に思い入れのあるエピソードなので嬉しいことは嬉しいのですが、途中で「もしかして今回の映画、この二つのエピソードしか扱わないのかな?」と思って腕時計をチラ見したレベルです。(飽きたとかではなく、もっとたくさんのエピソードをまとめたものと予想していたので)
・このエピソードはテレビ放送時、冒頭のひったくりシーンではオープニング曲が被っていて、終盤のキッドが逃走を図りコナンが反撃するシーンではエンディングが被っていて、個人的にその演出も豪勢で大好きだったのですが、映画では普通のシーンとなっていて、とても新鮮でした。
と言いつつ、私の脳内ではバッチリ「START」と「眠る君の横顔に微笑みを」が流れていました。
・ブルーワンダーの回、序盤で次郎吉おじさんのコレクションを見たコナンが「金持ちの道楽だな」って言ったシーン、ありましたっけ?そこがカットされていた気がしたのですが、自分の記憶に自信がなさすぎて断言できません……。
・あとは序盤で「オッサンズ」の映画を観るシーンとか、そのへんは削られていましたが、全体としてあまり削られていなかった気がします。
特に原作回はそうですが、ほとんどのシーンが何らかの展開に繋がっているから、カットするところはほぼなさそうだな……再編集は至難の業では?と思っていました。まさにそうだった……二つとも全然削られていなかった気がします。
キッドのエピソードはあんなにたくさんあるのにどうやってまとめるんだろう?と思っていたのですが、量より質とは予想外でした。
でもブラックスター回はもうちょっと欲しかったかも、なんて……。
・ラスト、サイドカーを切り離すキッドと反撃するコナンのシーン、ここでこの曲か!良い!!と思ったくせにどの曲だったかド忘れしてめちゃくちゃショックです……。ご存知の方いらっしゃったらこっそり教えていただけたら幸いです…!
・エンディングの「大胆」は、予告で聴いた時から、かっこいいな~!と思っていたのですが、劇場で聴いてもすごくかっこよかったです!今回の特別編集版は専用のエンディング曲までついて豪華ですね。
ただ、歌詞が下部に表示されなかったのが惜しかったです。個人的に主題歌が流れるときは歌詞を下に表示しておいてほしい派なので……。テレビでも映画でも入れてくれるのに今回は何故なかったのか、ちょっと不思議です。
・そしてエンドロールで優作さんや有希子さん、そして盗一さんのキャスト情報まで流れたので、あれ?本編に出てきてないよね?もしかしてCパートで…?とソワソワします。
・そうしたらやっぱり!エンディング後に、有希子さんがKID命名の由来をコナンに説明するシーンと、新一の”弟”を名乗った盗一さんが残した革財布のシーンが出てきて、ここも意外性があって良かったです。この感想冒頭にも書きましたが、映画序盤で博士が語った怪盗キッド命名の由来の真相を、ラストで答え合わせする構成が好きです。
・そしてここで「運命の再突入(ゼロの執行人)」を流すのは正直かなり意外でしたが、ミステリアスな感じがとても合っていて良かったです!
と、長々いろいろと書いてしまいましたが、散々観たテレビアニメのエピソードを、再構成や一部描き直しされた状態で観られるのは楽しかったです。
アニメ放送当時は存在していなかった 近年の劇伴がついている場面は、再構成版の醍醐味という感じで良いですね。当時のアニメ放送を観ても楽しめるし、再構成版を観ても新鮮な気持ちで楽しめるという……。
冒頭でも書いたとおり、再構成版を映画館へ観に行ったのは初めてでしたが、観に行って良かったです!
いつもながら拙く とっ散らかった文章で恐縮ですが、もしもここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございました!!