先日、「劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星」を観てきたので、その感想です。
最初から最後まで全部ネタバレのため、もし未鑑賞でこのページを見て下さっている方がいらっしゃいましたら、ぜひ鑑賞後にご覧いただければと思います。
そして恐ろしく長いです。こんなに長い感想、誰が読むの?というくらい長くなってしまいました…。
もしかしたら、うっかり開いてしまったという方もいらっしゃるかもしれないので、改行を多めに入れておきます。
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⚠ネタバレ注意⚠
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・今作、始まり方がコナン映画っぽくなくてびっくりした。いつもと違う始まり方で、大変かっこよくて初っ端からワクワクする……素晴らしい! (この辺はやっぱり永岡監督の手腕によるものなのかな?)
・土方歳三さんのシーン、そういう時代とわかっていても、あまりにあっさりと人が次々殺されていくので、ヒッ……と思いながら観ていました。
殺人事件の一件一件を丁寧に捜査し犯人の罪を暴く「名探偵コナン」という作品の中で、次々と人が殺されていく様を明確に描くというのは、今までなかったのでは?という気がする。記憶違いだったらごめんなさい
・屏風に残った刺し傷の隙間から現代に繋がっていく演出、美しいな……。土方歳三さんのシーンがただの回想ではなく、現代軸に生きるコナンたちと繋がっている感じがとても良かった。
・斧江家のお屋敷がとても美しくて、斧江拓三(斧江家3代目)が電話しているシーンでは背景ばかりに注目してしまう
・お留守番の園子、可哀想…!でも確かに、園子も一緒に来ている設定にしてしまうと、服部と和葉の恋路を一生懸命応援する蘭、という構図が描きづらくなると思うので、遠方からアシストするのは良い役回りかも。そうなった経緯も自然だし…
ただ、画面に涙目で張り付く園子のシーン、カメラに張り付いたらその映り方にはならないでしょと思った(笑)でも可愛いから許す!
・あからさまに怪しいトラック運転手。今回の映画は全体を通して、(観ている側に対して)「キッドが誰に化けているか」を明示してくれていましたね。今回もキッドは色々な人に変装していたけど、明示してくれたおかげで展開も理解しやすくなった気がする!
・キッドの予告状トリック(2時間後の0時ではなく22時間前の0時、の件)もシンプルだけど面白かった。「ここに来るだろうと踏んで張っていた」などとせず、こうした細かいところにもちゃんとトリックを仕込んでおく脚本の丁寧さが大好きです。
・今作は従来のキッドのテーマ曲ではなく、ずっとサーカスみたいな感じで新鮮だった。いつものビッグジュエルを盗むキッドではなくて、何故か刀を狙うキッド(というより快斗の要素が強かった気がする)だから、敢えて差別化したのかな?
個人的には、今回の映画と合っていて、これはこれで好きだな~!と思いました。キッドといえばあの曲、という固定観念をきれいに打ち破られた感じ。
・大きなステンドグラスの前で恭しく一礼するキッドがかっこよすぎる……!!!!このグッズください、場面写グッズでください。(とか言って私のチェックが甘いだけで既に存在していたらどうしよう)
・キスの恨み怖ぇ~って言ってるけど、それ以前にあれは服部が見抜けなかったのにも問題があるよ!(笑) と思ったらその後のオープニングでもキッドに指摘されていて笑ってしまった
・ウワーーッ!あんなにも美しいステンドグラスを、キスの恨みでぶち破って粉々にしないでくれーー!!
……あのステンドグラスの行く末が心配です。あんなに気安くぶち破っていいものではなさそう。
・キッドのハンググライダーが天窓を突き破って飛び去る描写がなんだか素敵で好きです。結局ダミーだったけど。
・コナンもだけど、服部もキッドに容赦なさすぎるよ!真剣が顔の目の前を掠めていくの、想像するとだいぶ怖い…でもキッドだから卓越した身体能力で華麗に避けてくれる安心感がありますね。
・コナンの眼鏡然り、キッドのモノクル然り、正体を隠すアイテムが外れると一気に正体バレのリスクが上がるんですよね。こういうアイテムの使い方、原作に忠実な感じがして大好きです。
・オープニングが今作もかっこいい!!あらすじ部分、ステンドグラスの描写が美しいことに感動しつつ、定番の映像が見えづらいのでちょっと笑ってしまった。でもホントに毎年かっこいい!
・戦場で多数地面に突き立てられた刀の場面もかっこいいし、その後「毛利小五郎の家に転がり込んだ」のシーンで、満開の桜とともに映し出されるコナンと蘭がとても綺麗でときめいた……
・そして音楽の雰囲気がより和風になったところから、服部とキッドの紹介。演出かっこいい!
服部が虎で、キッドが白虎だったかな?(曖昧) 背景もキャラクターカラーに寄せてあってすごく素敵だった。
・服部とキッドが言い合いに発展しそうになったタイミングでコナンの咳払いが入り……コナンの咳払いと同時に、服部とキッドが慌てて元の素敵なポーズに戻るのが面白かった(笑)
・樋鳴り……初めて聞いた!今年も劇場版コナンで新たな知識を得た。
・以前の「から紅の恋歌」で紅葉さんを出したから、今度は聖さんを出したのかな。和葉が終始タメ口なのがちょっと気になったけど、あの大会には高校1~2年生しか出ていないのかな?
聖さんが恋に落ちるシーン、雰囲気がすごく良かった…あの場面に流れる空気の爽やかさが伝わってくる。
・聖さんが和葉に差し出した手を沖田が横から妨害(握手)するの、思わぬファインプレーで意外だった。偉い!
片や「プッ……この場面、服部に見せてぇ~!」とか言って笑っているコナンよ!お、お前~!散々服部に助けてもらった恩を忘れたのか!(でもそういうところがとても「工藤新一」で好きです)
・紅葉さんのヘリ、内装がとっても可愛いのにシートベルトは無骨な感じで面白い。快適そう!
・事件現場で西村警部が登場した時、コナンが名前を呼ぶ前に「まさか『北斗星』の時の、あの!!?」と思って興奮してしまった。
その後ちゃんとコナンが名前呼んでくれて、北斗星の事件にも触れてくれたので、答え合わせができて嬉しかったです。あの警部さんとても好きだったんだけど、また出てくるとは全く思っていなかったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。こういうの大好き……。
ちなみに北斗星の事件に出てきた西村警部の「俺が警察だ!文句あるか!」というセリフが好きです(笑)
・服部の背にある地図を見て何かに気づく蘭。大倉さんの脚本は、蘭がちゃんと鋭い視点も持っていることを描いてくれるので本当に好きなのです。
「紺青の拳」でも、オープニング直後という再序盤からずっと蘭は「この新一はキッドだ」と気づいていた展開なのが好きで……。蘭がそういった鋭さを持っていることをきちんと描いてくれる大倉さんの脚本、大好きです(2回目)
・事件現場でコナンの顔掴んでまじまじと見る服部。なんか可愛い(笑)
・そして西村警部が証拠品を見せている場面で、見えない!!とぴょんぴょんするのも可愛い…。一回目は手が降りてきたから見えたけど、二回目は服部の袖をくいくい引っ張って持ち上げてもらっていたのが可愛かったです。持ち上げられる時、(たぶん首根っこを掴まれたから)コナンがちょっとムッとしていたのも可愛い。紺青の拳でも、見えない!ってシーンがありましたね。こういう細かい描写大好き!
…さっきから大好きしか言ってないな。
・キッドがカモメを手なずけている場面、もしかしてこの中の一羽が、中森警部たちが襲撃されるシーンでカドクラの存在を知らせてくれた子だったりする…?考えすぎ?
・会議を盗撮する二人。川添刑事なんだかわざとらしいな!と思っていたら、ラストでちょっと納得。いやでも、そもそもこの人どこまで知ってるんだ……?
そして、他の方の感想で「お茶の飲み方が快斗と一緒」と書かれているのを見かけたので2回目で注視していたら、ほ……本当だー!すごい!その細かい描写もすごいけど、何よりそれに気づいた方(かた)がすごい。
・中森警部に変装した快斗がやって来たシーン。悪者側(カドクラ)も、そう簡単には騙されないのが良いなぁと思いました。最初から完全に見抜いていた感じでしたね。やっぱり死の商人として裏の取引をしていると、悪意、裏切り、その他諸々に日頃から直面しているからなのかなと思ってみたり…。
小型船の中で一休みしているキッドのシルクハットが突然剣で刺されるシーン、怖すぎて毎回ヒッ…!となる。見えないところからの不意打ち怖すぎる!
それでもさすがの身のこなしでかっこいい!
・追い詰められたキッドを助ける服部と、目釘が抜かれた剣だったために防御しかできない服部を更にサッカーボールで援護するコナン……こういう共闘たまりませんね。最高でした!
ところでこの場面で流れている音楽、ちょっとポケモン(ゲーム)っぽい雰囲気がありません…?ポケモントレーナーや野生のポケモンとエンカウントした時の曲。初見からずっと気になってる(笑)
・電車の中で会話する3人。高校生3人で対等に話していると思うと、これが尊いってやつか…という気持ちになります。コナンもキッドも、偽りの姿で素を出して話せることがあまりないので…。
・兄弟がいるかと訊かれたコナンの反応は普通だったけど、「たまたまだよ」と言った最後の部分は、なんだか含みがある感じで……え?まさか知ってる?そんなことないよね?と混乱しました。超勝手な個人的願望としては、まだお互い知らないでいてほしいなと…。もし知ることがあるなら二人同時に知る展開がいいなと思っています。
・どすえ~!
・いや雑すぎるでしょ!(笑) これ絶対わざとやってるよね。一人称間違えたけど和葉に化けた時は正しい関西弁だったもんね。
しかしコナンはでんがなとかおまんがなとか言ってたので人のこと言える立場じゃないぞ!(笑)
・玄関前での決闘、どちらかが気絶するまでやるつもりだったの怖すぎるよ…。良衛さんが止めてくれて私までホッとしちゃった。
・お饅頭をたくさん食べてるのを見ると、紺青の拳でアイス食べていたのを思い出しますね。勝手なイメージだけど、沖田もあんまり甘いものは興味なさそう。
・最初は正座していた服部が、途中でいつの間にか胡座に変わってた。どちらかというと服部は胡座かいてるイメージです。迷宮の十字路や、修学旅行編でもそうだったはず。対するコナンはいつも正座しているイメージ。
(と思って修学旅行編をチラッと見返したら、服部は両方の描写ありました!途中で崩すタイプかも?)
・斧江拓三、悪人面っぽいのに怯えているのが意外だなと思っていたら、明らかに怪しい動きが……(笑)
・ベンチに座って思い悩む服部の反対側に座って、自らの見立てを話す蘭。こういう描写も演出もたまらない…!!
・ビッグベンより上か!?っていう質問もストレートすぎて面白かったし、戸惑いながらも力強く「ビッグベンより上よ!」と応えてくれる蘭も可愛くて良かった。そして何よりも青山先生原画であの名場面を……たまらん……!!
そしてちゃんと心の中で「ごめんね新一…でも今は和葉ちゃんと服部君の背中を押さなきゃなの!」って謝るところが細かくて可愛くて好きです。
・私は刀について無知で、目釘なるものも今回の映画で初めて知ったのですが、アニメーションで説明してくれるのがとてもわかりやすくて良かったです。
それにしても星形の目釘とは、また作るのがめちゃくちゃ難しそうな…。
・紅葉さんの電話がかかってきて、彼女の知識が大きなヒントになるのもすごく良い。この映画において、紅葉さんの存在も欠かせないものだったんだなと認識させてくれる場面でもありますね。大倉さんの脚本は登場キャラ皆それぞれの特技や魅力をきちんと引き出して活かしてくれるのが本当に好き!
・そして案の定見つかった盗聴器。おのれ斧江……。
・キッドの先回りがダントツで早いの、さすが過ぎる。小五郎のおっちゃんが巫女の神子さんに鼻の下を伸ばさないというだけで変装だってわかる!(笑)
沖田が警察署内でおっちゃんとぶつかって缶コーヒーを落とすシーンがあったのは、これの伏線だったのね。
・地下で星稜刀の入った箱を見つけたキッド……から箱を奪おうとする斧江と、更にそれを追いかけてくる斧江達に対して、神社をめちゃくちゃにするな~!という気持ちで観てしまった。被害が少ないといいな…。
・そして箱を掠め取るコナン達。途中でわざわざ剣道大会の会場を通ったのは、聖さんに気づかせるためだったのか(物語の構造的な意味で)。
・聖さんの竹刀が炸裂する場面。今作は剣の扱いが上手い人がたくさんいて心強いですね。
・予告映像で何故コナンが走って逃げていたのか気になってたけど、服部のバイクから吹き飛んで、その後にキャッチしてくれた聖さんのバイクからは降りざるを得なかったからなのか……車で追ってくる相手に子どもの姿で走って逃げるのはかなり辛いな…。
・銃弾が当たったのはヘルメットのところかな?しかし弾丸の勢いで割れた破片が直撃するのも痛そう…
・「よくキャッチされるの間違いだろ?」のところ、表情もみなみさんの演技も大好きで毎回ときめきます。吹っ飛ばされまくって散々な目に遭っているのににやりと笑うとこ、解釈一致です…
・バイクのタイヤをパンクさせられて地面を滑り落ちる二人。すごく痛そう…!と思っていたらそれどころではなく路面電車が迫っていて震え上がりました。クラクションも鳴らしていなかったけど、普通さすがに急停車くらいするのでは?という気はした(笑)
・そして空っぽの箱。そういえば確かに、最初に箱を持ったキッドが箱を軽く振って「あれ?」という顔をしていましたね(2回目の鑑賞時に気づいた)。2回観る醍醐味!
・斧江拓三、警察に取引を持ちかけて完全スルーされてたの笑った。そりゃそうだ
・手当してくれる聖さん良い人…と思ったら捕まってしまって私も「え!?」となりました。
・巫女の神子さん、お名前がそのまますぎるよ!神社の娘とかなのかしら。
・川添刑事が「うーん…僕は行かなければならない。情報はこの二人によろしく」と言ったシーン、いやいや適当すぎるでしょ!と思ったけど最後まで観たら納得ですね。
・内装が特徴的な飲食店。地元の方は楽しいだろうなと思います。いいな~!
・色々な情報を提供してくれる神子さん。良い人だった…。おっちゃんに変装したキッドが訪ねた時に、ちょっと考えるような仕草をしていたのが怪しいと思っていたのですが、あれは「確かに星稜刀はあったけど、盗まれてしまったので今はない」という事実に因るものだったんだなと後から気づいて納得…するとともに申し訳ない気持ちに。
・赤い星が描かれた黒い紙と地図とを重ね合わせて謎解きするシーン。これぞ謎解き!という感じがして好きです。黒い紙だったのも、夜を表していたのか…と納得。
・斧江家顧問弁護士の人が泊まっていたホテルにやって来た西村警部、あっさり中森警部に見つかってて笑う。
・透明な床に乗るおっちゃんといえば異次元の狙撃手ですね。え?あれからちょうど10年…?(ゾッ)
・和葉の、かるたをやっているから耳が良い設定が冒頭に加えてここでも活かされていて素敵。樋鳴りの音だけでなく、鞘に収める時の音の違いまで察知していたとは…。
今作、物語の構造として、色々なキャラクターがヒントを提供してくれるのがめちゃくちゃ良いなと思います。そしてそれを集約し、圧倒的な推理力で最前線で組み立てていくのが主人公のコナンという…。かっこよすぎる。
・前半部分の感想にも書きましたが、カドクラの存在を教えてくれたカモメは餌付けしていた子?
・中森警部が撃たれてしまう場面、予告では観ていましたが、予想以上に重傷を負わされていて胸が痛い…。
・中森警部が撃たれた時にキッドが小さく漏らした小さな声が本当に悲痛で辛い…。キッドの「カドクラアアァ!!!!!」が辛い……ううう辛い……心情を思うと大変辛い…。
・青子ちゃん登場。とても可愛いと同時に彼女の心情を思うと辛い…。でも思いのほか気丈に振る舞っていてほんの少しホッとしました。でも辛い。
・雨に打たれ無言のキッド……辛い……。
・と思ったら無邪気で楽しげな阿笠博士の到着!辛すぎる気持ちを和らげてくれてありがとう博士…!!
でも真面目な話、シリアスになりすぎないようにこういう場面を挟んでくれるの、とても上手いな~と思います。観ている方もなんだか救われる。
・ずーしーほっきー……こ……こわ……!!!夢に出そう
何故かさりげなく光彦も同じ動きしてるし。
クイズはちゃんと駄洒落クイズで良かった。すわっち考案なんだなぁ。(今までも大体そうなんじゃないかな…?なんか立場が変わったとかかな?)
・囚われた良衛さんに「斧江は殺した」と告げるカドクラ。悪魔め…と一言呟くのが重くもなんだかかっこいい
・中森警部が目覚めるシーン、後ろで見守っている快斗の表情にこちらまでホッとしてしまった…。
・青子ちゃんを介して明かされる斧江の言葉。それが今度は冒頭に出てきた園子の「見つからない収蔵品」と繋がる…すごい!こんな風に、一件関係なさそうな点と点が線で繋がる展開、まさに推理モノという感じがして最高です。
・幼馴染みの男の子が小さかった頃にそっくり!と言う青子ちゃんの場面、しゃがむときにスカートの裾をたくし上げる(という表現でいいのかな?)仕草がちゃんと描かれていて、細かい…!!となりました。確かに長めのスカートを履いている時はそうするよね。
・警察署から逃走した聖さんは自宅へ…ここを警備していた警察官の方々、後から始末書を書かされそうで気の毒(そこ?)
・紛失した日記の写しのデータ(ややこしいな)を持っていてすぐに送ってくれた園子、さすがすぎる…!
日記のデータ、せっかく送ってもらったのにあまり参考にならず残念…と思っていたら、その後の謎解きシーンで、ちゃんと役立っていた(屏風に残された星形の血痕の正体がわかったことで、その星形を複製することで星稜刀を再現できるとわかった点)のが判明して、うわ!!何もかもが繋がってる…!!!と感激しました。本当に好き!
・探偵団とも合流!今回もヒントを提供してくれて、お約束が守られていてこれまた嬉しくなっちゃった。蚊帳の外じゃないんだなーと。
・途中でカドクラが謎の外国人と電話していたのは、「死の商人」としての仕事だったんだなと2回目の鑑賞で気づきました。「もうすぐとんでもない兵器(=斧江圭三が残した宝)が手に入る」とか言って取引してたのかな。
エンディング中にも、この謎外国人とカドクラの取引が成立しなかった様子が描かれてましたね。こういう世界はきっと一度でも取引が成立しなかったら信用は失墜しそうなので、カドクラがもし今後釈放されても、二度と武器商人はできないんじゃないかななどと妄想…。
・カドクラに対峙する服部とコナンがかっこよくて……
そして何より、お宝の隠し場所を解明する、この謎解きシーンで流れる美しい音楽や演出の全てが本当に大好きです。私の貧弱な語彙ではこの素晴らしさを伝えきれない!
・照らされた桜が星形に浮かび上がる様子、博士の気球がゆっくりと浮かび上がる様子、そしてこれまで集めた手がかりを一つ一つ組み上げてできあがった推理を説明・実演する様子…。
全ての点が線で一つに繋がって謎が解明されていく推理の過程の美しさと、音楽の美しさが相まって本当に素敵で、毎回感動します。
あと音楽が転調するところもすごく良いし、転調の後で更にドラマチックなメロディになり、それと同時に解析画面が映るの、本当に演出が素晴らしい…。これは言葉じゃ説明できない!
・今回の剣探し、つまるところ、「戦況を一変させるお宝」の隠し場所を解明する鍵になる星稜刀……の隠し場所を示すのが、脇差6本と暗号解読表とだったということですね。
脇差6本を集めて、土方歳三の句を基に暗号解読表で暗号を解いて、星稜刀のありかを解明して、星稜刀と地図を見つけて、それらを組み合わせて、星稜刀の星形と五稜郭の大きさが合う位置(高さ)を割り出して、やっとお宝に辿り着ける、ということ。
すごく複雑!最高!
・約束を当然のように破るカドクラと、爆弾スイッチを蹴り上げるナチョ。あー、さっき裏で光る白いボール拾ってたもんね…(笑)
しかしいくら中身が空気でも、あのまん丸ボディであそこまで華麗で俊敏な動きをできるキッド、さすがすぎる。
・ナチョの変装が破裂した時のキッドもかっこいいなぁ…
・乱闘になりかけたタイミングで沖田(本物)登場!今回、序盤以外はキッドの変装ばかりだったけど、いいところで見せ場がきて嬉しい…!
しかもまさかの鬼丸まで!(YAIBAの時は堀川りょうさんだったので、そのままだとややこしいことになるところだった(笑))
剣道めちゃくちゃ強い3人が戦ってくれるの頼もしすぎるしすごくかっこよくて最高。
・そして「コナンくーん!!」と歩美ちゃんがコナンに向けてスケボーを投げて、ターボエンジンが途中でかかって、そこへ飛び乗るコナンのかっこよさ……!!これぞコナン!年々人間離れして魅せ方のハードルが上がっている気がするけど、今回も非常にかっこよくて大好きな場面です…。
・カドクラ一味の撃退を沖田と鬼丸に任せて聖の元へ向かう服部。なんか今回、高校生たちの信頼と共闘が多くて、ずっとかっこよさにやられています。
・正直、青山先生の「平次がとんでもないところで戦う」発言と、予告映像にセスナ(?)が映っていた時点で、たぶんここで戦うのだろうなとは思っていたけど……やっぱり(笑)
・そしてカドクラの車列から今度はスケボーで逃げるコナン。まさかの紅葉さん援護!車列のすぐ上をヘリコプターがなぞっていく映像、コナンたちサイドについている味方がいかに強いかを表している気がしてかっこいい…!
・猛スピードで疾走しながらショートカットできるルートを探すコナン。今回も常人離れしてる!
・そしてロープウェイのロープ上を疾走…これも青山先生のご発言からそんな気はしていたけど、改めて観ると「ロープのどこに車輪を走らせているの…!?」という気持ちになるけれど、まぁこれまでも色んなところを走ってきたからね!(?)
・「かっこいいー!」って興奮気味の子どもたち、女の子が頬染めてた(笑) 歩美ちゃんにムッとされちゃうよ!
・ここの曲も疾走感があってかっこよさを更に引き立てていて最高!ちょっとゲームっぽさがある。
・無事にカドクラの先回りに成功して花火ボールで妨害したコナン。カドクラが「何故お前の方が早いんだ」みたいなことを言うシーン、一瞬良衛さんの手元(絆創膏が貼られている)が映ってたな…。
・スケボー真っ二つというと、ルパコナの五ェ門を思い出しますね。結構な高さから落っこちたので痛そう。
・それにしても良衛さんが物凄い剣の腕前を持っていることを確かめるために危険を冒しすぎだよ!
・斧江家顧問弁護士の人を殺害したのは、聖さんを容疑者にして警察に拘留させるためだったなんて……。
これに対してコナンがきちんと怒ってくれて良かった。そういう場面が描かれて良かった…。
良衛さんは「同情するに値しない人間だった」と切り捨てていたけれど、どんな理由であれ殺人は許されないんだよ…。まして今回なんてとんでもなく身勝手な理由だし。
・福城良衛さんと斧江忠之さん(斧江家2代目)の関係性が素敵。忠之さんがそんな秘密(戦局を変えるお宝)を打ち明けるくらいだもんなぁ。しかしそれを託されるのはかなり重い。
というか忠之さんは実子の斧江拓三より良衛をずっと信頼して頼っていたということだよね…?そう考えると複雑だな…。
・「そして……全てが終わる」と急に笑顔になる良衛さんが怖すぎる。
・起き上がって銃口を向けるカドクラと、美味しいところを持って行く川添刑事。おっちょこちょいだと思ったら実は切れ者だったパターンだ!と思っていました。この時はまだ…。
・一方の聖さんvs服部。
聖さんは裸足なのでまだしも、服部は靴だから厳しいよ…!でもキッドがいてくれると、空中に放り出されても妙な安心感がありますね。
・さて遂にお宝ご対面。良衛さんの「なんだ……なんだこれは!!」というのは、どんな感情だったんだろう。
兵器だと思って、世のためにそれを破壊しなければという使命感に突き動かされて、罪を犯すことも厭わず探してきたのに、こんなものだったなんて……という虚しさなのかな。
・これを見て即時に暗号解読器だと見抜くコナンが凄い。でもありとあらゆる知識を持っているコナン(新一)なら知ってるよねという信頼がある…
(今作のコナンは、他のキャラクターの出番のために変に知識不足に改変されるということもなく、知識や推理の面でもずば抜けている(誰よりも早く発言する)という面がきちんと描かれていたのも満足度高いです)
・金銀財宝もしくは兵器だと思われて、たくさんの人の陰謀に巻き込まれていた「戦況を一変させるお宝」が、当時であれば確かに戦況を変える力を持ったであろう暗号解読器だったけれど、現代では役に立たない、価値のないものになってしまった…というやるせなさ。
原作の「青の古城」もそうですが、罪を犯してまで追い求めていたものが、それに見合わないものだった……という展開は大好きです。罪を犯してまで手に入れるものに価値なんてないんだよ、と言われているようで…。
・泣き崩れる良衛さんの横で、コナンが「で、お前の探していたものは見つかったのか?」とキッドに問いかけてくれるのがなんだか好きです。
しつこいようですが、今作のコナンは物語全体をうまくリードしてくれている感じで、色々なキャラクターの活躍が描かれる中でも、ちゃんと主人公としての立場・役割が描かれていて、そこもすごく良いなと思います…!
・「寝た子を起こすな」というメッセージがとても洒落てる!かっこよすぎる…。
・王子様のごとく降りてくる服部と、それを見守る蘭の可愛さ!!あの顔、普段あまり見ない顔でめちゃくちゃ可愛い(笑)
・そして遂に……遂に告白シーン……!!!まさか映画でやると思っていなくて、びっくりと感動がいっぺんに押し寄せてきました。遂に………!
・エンディングで元気そうな中森警部が見られて嬉しい!そして青子ちゃんが「バ快斗」と登録しているのも見られてほっこりしました(笑)
・そしてキッドの表情……!もうあれは完全に黒羽快斗でしたね。空の上なら誰にも見られる心配はないし、ポーカーフェイスは必要ないもんね…!
・エンディング後、まさかの……!!!全然聞こえてなかったオチ!伊織~!!
和葉が服部の耳を塞いでいたのはこの展開のためだったのね(笑)
蘭は全部見てたわけだけど……それを和葉に言うような野暮なことは絶対しない子なのがわかっているので安心感がある。
・そしてラスト…!!!なんということなの……!!!
言ってなかったかな?とかすっとぼけてたけど、優作さんのことだから敢えて言ってなかった可能性もありそうだなぁ。
このシーンでも、有希子さんがソファーに座るとき、スカートの裾をちゃんと抑えてた。細かい!
・というか、キッドは盗んだお宝を元の持ち主に返しているけど、盗一さんは普通に盗んで、しかもそれを優作さんにプレゼントしていたということ……?
・次回は長野県警組と雪山!雪山ということは、大和警部に関する何かが描かれるとか…?
・おっちゃんの台詞もあったから、おっちゃんの活躍も描かれたりしないかな!?と期待したいけれど、ただ単に「風邪引いてんじゃねぇよ」と大和警部のツッコミを入れるための台詞のような気もする。ていうかたぶんそっちですよね…。
感想は以上です!
もしもこの長文をこんなところまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、本当に本当にありがとうございます!