私が「名探偵コナン」に強く惹かれていった経緯について

snows
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公開:2023/12/4

こんにちは。

前回の「『名探偵コナン』と私の出会い」という、とても個人的な記事を読んでくださった方、本当にありがとうございます。とても嬉しいです!もちろん、前の記事は未読だけど飛んでみたという方も、ありがとうございます!

……つい、こんな風に話を始めたくなってしまうのですが(急に本題に入るのが苦手)、余分でしょうか……。

などと余計な心配をしつつ、本題に入りたいと思います。

先述の通り、前の記事では「『名探偵コナン』と私の出会い」について書いたのですが、今回は、そこからどのようにして「名探偵コナン」という作品に惹かれ、今ではやや愛が重すぎるほどのオタクと化したのか、自分の記憶を確かめる意味でも綴っていこうと思います。

小学一年生の終わりに「名探偵コナン」と出会い、以来アニメを毎週視聴するようになった私は、いつしか小学六年生になっていました。その頃に放送されていたのが「赤と黒のクラッシュ」というシリーズで……詳しい内容まで書いてしまうと途方もなく長くなるので割愛しますが、主人公コナンにとって因縁の相手である黒の組織とのピリピリした頭脳戦が繰り広げられる、緊迫したシリーズです。

さすがに低学年の頃より多少はキャラクターの関係性などを理解していたとは思いますが、やっぱり私は全然詳しくなく、その時点ではまだ「毎週観ているアニメの一つ」くらいの位置づけでした。

そんな中、「赤と黒のクラッシュ」シリーズ序盤で、私にとって気になるやり取りがありました。輸血の話をしているとき、コナン君に向かって蘭姉ちゃんが「私もコナン君にいっぱい分けてあげたよね!優しさ感じてくれた?」というような言葉をかける、可愛いやり取りです。

そして私は「何それ!?気になる…!」と思ったのでした。だって、主人公にヒロインが血を分けてあげるなんて、気にならないはずがありません。当時、同じクラスにコナンを好きな子がいました。私なんかよりよっぽど大人びた、優しくて聡明な子です。私はドキドキしながら、彼女に「この前のあの台詞、どういうこと?」と訊きました。

そこで彼女は詳しく説明してくれたのです。過去のエピソードで、コナンが拳銃で撃たれてしまったことがあり、搬送先の病院で輸血用の保存血を直前の手術で使い果たしてしまい在庫がなく、コナンの正体が新一ではないかと疑って(というより、ほぼ確信して)いた蘭ちゃんが「私も同じ血液型ですから」と血の提供を申し出る――という素晴らしい展開を。

私は内心で強く興味を引かれつつ、なんとなく照れくさくて、表面上薄い反応を返してしまいました。私から訊いたくせに、せっかく説明してくれたのに、何たる最低な態度でしょうか。今思い出しても申し訳なくて仕方がないです。彼女にまた会えたのなら、彼女がきっかけを与えてくれてコナンオタクになったことの報告と、当時の失礼極まりない態度を深くお詫びしたいなといつも思います。(仲が悪くなったなどではないのですが、とても聡明な彼女と私とは進路が異なることもあり、高校生くらいの頃に連絡を取ったきりになっています)

すみません、話が逸れてしまいました。とにかく、私はそれで「そういったエピソードがある」という情報を入手しました。でも、漫画で何巻なのかまでは知りませんでした。

そして中学生になったあるとき、古本屋さんの本棚で遂にそのエピソードに該当する25, 26巻を発見し、散々迷った挙げ句、お小遣いで購入しました。そんなこんなで、最初はそのエピソード(命がけの復活シリーズといいます)だけを読んで満足していたのですが、ある時、せっかくだから他のエピソードも読んでみようかなと思って、25, 26巻に収録されている他のエピソード読んでみたら……とても面白い!

読み込んでいくうちに、他のお話も読んでみたい気持ちでいっぱいになり、お小遣いやらお年玉やらをかき集め、少しずつ漫画を購入し……遂に当時の最新刊まで到達しました!もうすっかりオタクです。ちょうど漫画を買い集めている期間に10日ほど入院したこともあり、その間、暇を持て余している私はじっくり堪能しました。

そしてそれでは飽き足らず、インターネットを駆使して毎日のように公式サイトを眺め、ファンサイトを眺め、感想ブログを眺め、誕生日プレゼントに公式ファンブックをねだり……。完全にオタクと化したのでした。なお、親は当初「どうせまたそのうち飽きるだろう」と思っていたそうなのですが、結果として私は底なし沼のようにオタク度を深めていきました。確かに私は飽きっぽい性格なので、そんな私をここまで引き込む「名探偵コナン」という作品の深さは素晴らしいです。

ちなみに、当時の最新刊まで頑張って集めたのと、次の単行本が出るまでの間に、これまた物凄く気になるエピソードが連載されていることを、ファンの方の感想ブログで知ったのですが……これがまたとてもとても気になる展開でした。(61, 62巻の「死羅神様」シリーズです)

当時は電子書籍なんてものはなく……いえ、もしかしたら世の中には、PDF等の形式であったのかもしれませんが、少なくとも私にとっては身近ではありませんでしたし、そもそもサンデーを電子で買う選択肢も一切用意されていませんでした。つまり単行本発売まで待つしかないのです。

もう本当に読みたくて読みたくて、当時なんと夢にまで出てきました(笑) 夢の中で新刊が発売されていて、大喜びで購入し、最初のページを開いた瞬間に目が覚めました。あの時の虚無感たるや……。

なお余談ですが、劇場版公開前にも、夢の中で映画の試写会に参加して、始まる直前に目覚めたことがあります。リアルなお話を想像する能力はないらしい。しょんぼり

若い頃は、コナンの漫画を読んで、それなりにきちんと理解したつもりでいましたが、今読むとまた新たな発見があったりして、「名探偵コナン」の底なし沼な魅力に、今もずっと惹かれ続けています。底なし沼です!

というわけで、この取り留めのない話はここまでとさせていただきます。相も変わらず長ったらしく独り善がりな文章をここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!

@snows
「名探偵コナン」が大好きです。 こちらでは、思ったことをそのままつらつらと書き綴っていこうと思います。基本的にすべて自己満足で書き散らしています。文章を短くまとめるのが苦手でほぼ必ず長くなります…。