表題のような話を聞いた。確かに、と思う。
素質同士を掛け算することで、より自分の強みや行動原理などを分析しやすい。
一方で、素質同士にも相性があり、それらが相乗的なのか、相補的なのか、あるいはcountereffectiveなのか、というのも深くみるとよさそうだ。
自分についていうと、上位属性は以下である。
着想(Ideation)
学習欲(Learner)
内省(Intellection)
自己確信(Self-Assurance)
未来志向(Futuristic)
これらの相性を、クリフストリングスレポートを読みながら考えてみる。
注記:あくまで自分にとっての考察なので、一般論ではないことに注意されたし。
あと、今回は「この強みの組み合わせがあるから、自分はこうなっている」という向きの表現になっているかもしれないが、実際は「自分がこうだから、射影の結果としてこの組み合わせになっている」という風にも考えられるし、ここは鶏と卵である。
1位×2位: 着想×学習欲
"着想でアイデアを産出するためのリソースを、学習欲でインプットしていく"という最強の組み合わせ。
...と、自分では思っていたのだが、改めて考えてみると、実はかなり喧嘩する素質だし、ダウンサイドもかなりあるかもしれない。
まず第一に、どちらもアウトカム意識が非常に薄い。"着想"はアイデアを出す生み出すアウトプット系の素質ではあるが、無関係なものをアイデアとして結実させるまでが本領である。"学習欲"も結果よりもプロセスを尊ぶ側面が強い。学習しアイデアが出てくると、他のことを学習したくなり...という繰り返し。結果として、成果物への意識が低くなりやすい。MBTIでP型が90%超と極端に出てしまうのも、ここに因果の一端がありそうだ。
第二に、着想は学習を阻害することが多い。何かを学んでいる際にも、別の何かとの結びつきを見つけた瞬間、そちらを面白がってしまい学習の軸がぶれることがよくある。せっかく学習欲という強みが2位に来ているのに、着想が1位のせいで何かを深く身につけるということが非常にやりにくい。逆に広く浅くのジェネラリストタイプには向いている、ということなのかもしれないが。
1位×3位: 着想×内省
これは比較的シンプルに強みとなる掛け算かもしれない。
内省というのは、日本語訳が若干微妙なのが、Intellectionのこと(self-reflectionとはちょっと違う)。つまるところ、自分の中で思慮する力、ということ。
着想で得たアイデアをIntellectionによって醸成したり、Intellectionというプロセスの過程で着想を得たりすることができる。
着想の欠点である「飽き性になりやすい」と、内省の欠点である「考え過ぎになりやすい」も良い感じに打ち消しあってくれるので良い。
2位×3位: 学習欲×内省
これも素直な掛け算かもしれない。学習し、Intellectionする、というプロセス。
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ここまでで上位3つの組み合わせ。以下は、特筆するべき組み合わせだけコメント。
1位×4位: 着想×自己確信
これは実際、結構厄介な組み合わせであり、翻って自分を形成している根幹の一つかもしれない。
自分の場合はこの組み合わせの結果として、自己確信のリソースが常に"人と違う"という点に重きを置いているのではないかと思う。
ここは結構自分的な要注意ポイントで、"斜めから戦う"から強いのであって、"真正面から戦う"と大して強くないのである。
流石にもうだいぶ心得ているが、学生時代などはここの理解度が非常に浅かった気がしている。
2位×4位: 学習欲×自己確信
これはかなり一長一短な組み合わせだと思っている。
できると思って学習するとパフォーマンスは高いが、一方でできると思い込んで学習欲が削がれるパターンもある。
4位×5位: 自己確信×未来志向
これはイケイケどんどんで好きな組み合わせ。
自己確信のリソースを未来に置く傾向があると解釈している。
これまで良かったから自己確信できるのではなく、これから良いことがあるから自己確信できる。高いエフィカシーを得やすい組み合わせ。