労働後、おいしいファラフェルピタサンドを食べ、ほとんどパンが残っていない好きなパン屋で固いクッキーを買い、缶ぽっくりで遊んでいる子どもを見かけてタイムスリップしたのかと目を疑いつつ、よさそうな筍を買っていったん帰宅した。
かりっと揚がったファラフェルはもちろん上にのっている惣菜、特にキャロットラペの歯ごたえがよかったのと、ファラフェルに隠れていたハーブ、なかでも大葉がアクセントとしてとても好みだった。揚げ物のサンドイッチに大葉を入れるのかなりいいかもしれません。
しばらく家で休憩したあと、好きなパン屋の人が独立して始めたパンとワインの店に行ってみたら、かなり好みですでに通いたい、しかしワンオペで席数も少ないので変なバズり方をしないでほしい、という心からのわがままな祈り、どこにむけたらいいのかわからないけど、SNSのタイムラインか？
ごろごろかたまりを感じる粗くつぶしたじゃがいもと鯵のたねに細かいパン粉、塩味がかなり控えめなトマトの酸味のほうが前に出たソースで食べる味薄いクロケット。1杯目の、一口目はシードルぽく感じたけど時間を置いたら蜂蜜の香りと味がどんどん増してきた白ワインの余韻もよかったし、お惣菜の盛り合わせも筍とルッコラ菜の花のサラダも、全体的に味付けが薄めで好きだった。バリエーションを見るに力を入れていそうな、砂糖を減らしてバターをギリギリまで入れた生地のおつまみ味のベニエも気になる。
なによりもパン、というのもはばかられるほど他のあれこれもおいしかったけれど、カントリーブレッド、フォカッチャ、くるみとチーズのパンがどれもおいしく、全体的に好きな元のパン屋よりもどっしりめの印象でより好みの変更だった。フォカッチャのオリーブオイルしみしみ具合、手に持って押したときにこ、こわ〜〜となるじゅわっと感なのだけど、限界まで油分を染み込ませている状態だからこそのおいしさなのだろう。テイクアウト用のかわいい包み、しばらくイラストを眺めるために手に持って歩いていたけれど、途中でエコバッグに入れて、帰ってきて取り出したらイラスト部分にめちゃくちゃ油が染みており、これは本日の本当にあった怖い話です。