急降下した天気に不釣り合いの風通しのよい靴はびしゃびしゃに、脆弱な折りたたみ傘はなんども骨が逆さになり、結果ぬれねずみで帰宅する羽目に。しかしそんな過酷な帰り道途中に一瞬浮かんだ、職場で雨宿りしたほうがよかったか？という考えは即座に切って捨てた。なんとしてでも早く家に帰る方を優先するというかたい意思。前に抱えたリュックもかなり濡れてしまい、やっぱり借りた本は常にビニールのポーチに入れておくのが正解です。
帰宅後、先日『味な副音声』のインスタで見た記事のポッドキャスト版、2泊3日東京フード案内回を流し聞きながらフィットボクシング。道中の景色がくっきり頭に浮かぶようなお店チョイスにかなりおもしろくなってしまう。インスタでフォローして参考にしている人たちみんな組み立てられそうなルートだなと思いつつ、そうやってあれもこれも知っている、と旬のお店の位置情報を収集することに熱心になりすぎて、情報スタンプラリー自体が目的になってしまうのは、自分の目指すところ、本懐からははずれてしまうようにも感じる。実際食べることより、どこで何を食べたいかを考えている時間のほうが主になってしまうことと、読みたい本収集を趣味欄に書くべきでは？という最近の傾向はわりと近しい位置にある。食べたいもの、読みたいものとの付き合い方を常に探る。
まだまだ行けていない店もありつつ、気がつくと足を運んでいる街ベスト3に入っている幡ヶ谷より、池の上方面が気になるこの頃。
からいりしてトマトジュースとナンプラーで味つけの今井さんのたけのこうまみ炒めと薬味と和えた塩鰹、焼き野菜。塩鰹の処理も野菜をトーストするのも今井さんのレシピやアイディアで、ここ数年、今井さんで成り立っているといっても過言ではない食生活をおくっている。今日は新玉ねぎが特別甘くおいしく感じ、やっぱりもうおつまみもこれとハムやチーズで十分です、ボトルあけられそうです、という気持ちになった。塩鰹とあえたらっきょうも、この勢いなら使い切って今年分を仕込めるだろうか。梅も干したいし、やりたいことがたくさんある。