10月2日

socotsu
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公開:2024/10/2

自制心、と思いながらも今日も複数種類のパンを切ってしまう。ペカンナッツやくるみ、カシューナッツはあるけど、アーモンドってあまりパンに入っているのを見かけない気がする。

3種類のパンが皿の上に乗っている

職場のイベントのポスターを複数作って自分のセンスのなさにかなしくなっている。これでいいのかわからない、を繰り返している。

晩ごはんは長谷川あかりレシピのベーコンと白菜の漬物をベースにするミネストローネに好き勝手に野菜を入れたスープ、なすと鶏ひき肉の煮物。ほぼ9割がた具のスープをもりもりおかわりした。食物繊維はばっちりだけど、相変わらずたんぱく質が足りていない予感。

『夢のなかで責任がはじまる』もしかしたらあまり合わないのかもと途中離脱のタイミングをはかっていたら昨日くらいから急に文章が輝き出して、自分の体調の問題だなと思いつつそういうことあるよね。「この世界は結婚式」は登場人物の性格の悪さに結構笑う。これはボケ倒しなのか?という箇所がかなりある。

最近も、親交があって今後もたびたび会うであろう、影響力はあるがあまり賢くない文芸評論家の本を変めちぎる書評を書いて、すでに酷使している良心を驚かせていた。この書評は、批評家自身が嬉しくなると同時に恥ずかしくなるほど嘘くさかった。しかし、オリバーは書評を書く前に、大勢の友人に本の一節を読み聞かせ、この本がいかにばかばかしいかを知らしめていた。

他の多くの人たちと同じように彼もまた、ときには正直でありたいという切実な願望に苛まれていたからだ。酷評した時のことを憶えていた彼は結局、自分が正直かどうかなど誰も気にしていないことを忘れて、本を極端に褒めたことを何度も謝った。自分に才能があるとわかっていれば、そんなことをする必要はなかったのに!

p.150

親交がある人の機嫌をとるより自分の良心に正直でありたいという気持ち、わからなくもないけれど「極端に褒めたことを何度も謝る」というシチュエーションよ。

そして今、パーティーは実体を持ち、大都市に降る雪のようになっていた。みんなは愛想をふりまくのに十分なだけ酒を飲み、輝いていた。一人ひとりの魅力が劇場の看板のようにきらめいている。

p.155

パーティーに呼ばれてきた多くの人が、自分はここに来なくても良かったんじゃないかとうっすら思いながら探している「大晦日」は設定がじわじわとツボにくるし、上記の文章もとても好きだった。一瞬パーティーが盛り上がってきた雰囲気があるけど、いい輝き方、きらめき方かといわれると「劇場の看板」って虚飾を張ってる、というニュアンスも出したいのでは?という想像。

語られている話には悪意がないわけではなかったが、その悪意は穏やかで、謝罪の言葉が続き、そもそもそういう話になったのも、誰もがわかっているように、自分が尊敬し愛情を抱いている人間を攻撃せずに面白がるのは実に難しいからだった。

p.156

「尊敬し愛情を抱いている人間を攻撃せずに面白がるのは実に難しい」は「夜ふかしの読み明かし」の「え?と言われると腹立たしいのは何故か」を思い出しながら「えっ?!」と大きい声で叫んで時間稼ぎをしたくなってしまうくらい、一息で理解するのが難しいのだけど、繰り返し読んで咀嚼するとなんと味わい深いフレーズ。

@socotsu
そこそこ/日記のタイトルは川柳