川柳二十句『バター寸前』

socotsu
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公開:2025/2/20
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『バター寸前』 綿貫文

カボチャの馬車のワタが多すぎ

花形の差別に恩赦されるんだ

レターパックで有徴送れ

12時を少しまわって自解です

ロット違いのざらめとあられ

切ながり静電気から背比べ

屏風の虎もバター寸前

二重橋とんびに攫われやすい姓

おもちゃの茶茶茶(じつは飲めます)

その声は我が友 いや紙芝居

予備の帳で白夜とか

最敬礼の無防備な首

コミックオペラを召し上がって

ぶら下がりたい倫理めがけて

けんけんぱ のリズムで帰還

いなり寿司の稲光なんて照れ隠し

ライオンはもやしのひげをとる周期

自転車を順ぐりに風ひらめかす

星人の未届関係代名詞

こんなにもタイトルロールのプテラノドン

@socotsu
そこそこ/日記のタイトルが川柳の日もある