
『バター寸前』 綿貫文
カボチャの馬車のワタが多すぎ
花形の差別に恩赦されるんだ
レターパックで有徴送れ
12時を少しまわって自解です
ロット違いのざらめとあられ
切ながり静電気から背比べ
屏風の虎もバター寸前
二重橋とんびに攫われやすい姓
おもちゃの茶茶茶(じつは飲めます)
その声は我が友 いや紙芝居
予備の帳で白夜とか
最敬礼の無防備な首
コミックオペラを召し上がって
ぶら下がりたい倫理めがけて
けんけんぱ のリズムで帰還
いなり寿司の稲光なんて照れ隠し
ライオンはもやしのひげをとる周期
自転車を順ぐりに風ひらめかす
星人の未届関係代名詞
こんなにもタイトルロールのプテラノドン