12月1日

socotsu
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公開:2024/12/1

朝一で好きな間借りスコーン店に向かう。前回開店後20分過ぎについたらほとんどなにもなくてびっくりした経験を活かそうとするも、9時過ぎについて並んで買えた時間は前回とそう変わらなかった。ちょっと早く家を出た意味ってあったかしら、と思いつつ、待っている間で昨日の日記が書けてよかったこととする。この時間にこのエリアにいることはそうそうないからとスコーンを詰め込んだトートバッグを下げたまま勢いで別の焼き菓子店へ。秋のココナッツドリームと今季初めて遭遇し、これが最後だろうと家にあるお菓子あれこれの存在を頭の片隅に感じつつ、購入。帰宅し、朝ごはんににんじんポタージュ、昨日喫茶店でテイクアウトしたtorfutaのチーズケーキとココナッツドリームひとかけらというめちゃくちゃなメニュー。チーズケーキはtorfutaのざくざくとしたクッキーが底に敷いてあって、上部との食感の違いを楽しむ。対するココナッツドリームは朝一(でもないが)から食べるには激しい甘さにひと口でまいってしまい、SBSのお菓子を受け入れるこちら側の態勢の整わなさにかなしくなる。食後に昨日いただいた中煎りの豆、別の店で買った浅煎りの豆のラテを1杯ずつパートナーがいれてくれ、どちらもそれぞれおいしく満足した。

Vが深いグレーのニット
胸にlibraryと書かれた白いロンTをVが深いニットの胸元から覗かせているひと

そしてこれは昨日完成させたグレーのニット。この2週間くらいとりつかれたように編んで完成させた。Vネックからインナーの柄を覗かせられるかたちがとてもキュートなのだけど、ご覧いただいてわかるように肩部分の幅があまりないので着ているとけっこうずり落ちがちで、着方を考えないといけないなと思っている。しかしとてもあたたかくこの後の文フリもこれに襟をつけただけで向かったけど終始ぽかぽかだった。

SNSで見かけた文フリの待機列の投稿に腰が引け、というだけでもなくいつも通りのゆったり準備で14時半ごろ国際展示場駅に到着。自分がかつて同人誌を売ったり買ったりしていた頃って10年?いや15年ぶり?と過ぎ去った歳月を思い感慨にふけりながら会場へむかった。駅に着いてから建物の中に入るまでが長く感じるのは、わりと近くに見えているのに、と思いがちな建物のサイズ感、実際の道のりにかかる時間を毎回忘れてしまうせい。待機はなかったけれど混雑具合に圧倒されつつ、寄稿させていただいたアンソロジーを受け取りに友人のスペースに最初に向かった。机の向こうに見知った人がいて、その人と机越しに言葉を交わすという行為があまりにも懐かしくてタイムスリップしたような気持ちになる。今回寄稿した文章もそういった戻れない過去を慕わしく痛みとともに振り返るようなものだったので、かつての思い出にあふれた場所にひさびさに足を運んで、というシチュエーションにかってにいろいろな想いを重ねてしまった。文フリ自体は初めてだったのだけれど。友人とまたお茶やご飯をしましょうと力強く、日程は決まっていないけれど、いつか、ではない約束をしてその場を後にした。SNSで以前からフォローして交流させていただいていたものの顔をあわせるタイミングがなかった方々にもご挨拶ができ、私は今までこうやってひとと知り合ってきたのだな、というこれまた懐かしい思いに駆られながら、目星をつけていた本をあれこれ買い、大満足で会場を後にした。自分がしたいことと自分の気力体力がつりあっていないせいか、後からじわじわと疲れが出てきて、そんな自分の身体の状態にびっくりしてしまったが、そもそも朝からスコーンを買いにいつもより早起きしていたのでやむなし感もある。といいつつ帰りにあっさりしたものが食べたくなってお蕎麦を食べたり、華やかに飾り付けられた大きい木をみたり明日からの自炊の買い物をしたりした。なんだかんだで元気。

しかしフォローしている方や友人がそれってどうなの、といっていた商業市場にのっている大手出版社のブースの呼び込みをみたり、そこそこ名前が売れている作家の方の在スペースタイミングで列が長く伸びてしまって、島でもないスペース周辺に大混雑が発生しているところに通りがかってしまい、後者はあとから確認したら東京の大手出版社ではなかったのでうーむと思いつつ、アマチュアのイベントに参加して販路拡大を望むのもありでは?と思わせる出版社の規模やスペース運営?のあり方について考えてしまった。

いまさらながら、寄稿させていただいたアンソロジーは上記ページでお買い求めいただけます。私はさまざまな理由で忘れがたいミュージカル・演劇作品との別れについてエッセイを書きました。

@socotsu
そこそこ/日記のタイトルは川柳