川柳十句『明度がちがう』

socotsu
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公開:2025/2/22
育つのをやめた拍子につのが立つ 口笛が拗ねやすいので落としぶた それぞれの服をかぶってシマウマね ともだちになれる明度がちがうから 天気がべつで靴がべつでも おしまいを迎えるための湯気を出す 裏漉しの悪意はぎゅうひに透かしてる 今日くらいひとりにさせてあえごろも うなだれてロマンチシズムはいとこ煮へ 国境は蹴ってえんぴつにばらした 明度がちがう 綿貫文

『明度がちがう』

育つのをやめた拍子につのが立つ

口笛が拗ねやすいので落としぶた

それぞれの服をかぶってシマウマね

ともだちになれる明度がちがうから

天気がべつで靴がべつでも

おしまいを迎えるための湯気を出す

裏漉しの悪意はぎゅうひに透かしてる

今日くらいひとりにさせてあえごろも

うなだれてロマンチシズムはいとこ煮へ

国境は蹴ってえんぴつにばらした

@socotsu
そこそこ/日記のタイトルが川柳の日もある