9月8日

socotsu
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朝一のランニング後にチケットをとり、『アル中女の肖像』を見た。ちょうど一年ぶり2度目。オープニングの「衣装担当:タベア・ブルーメンシャイン」のスタッフロールに、それぞれに華やかなあれらの服を選び、それを見事に着こなしている主演俳優の魅力をたっぷり味わいつつ、胸元や背中の切れ込み具合に、下着を気にしない、見えてもいい前提で服を選ぶのって楽しそうと本軸でないことを考えてしまう、とまで思って書いてから、映画が公開された時代・国の社会通念としてこのように女が肌を露出することと酒を飲みまくること、どちらがより不道徳と捉えられたんだろう、まだ思考が歩いていった。アイラインをばちっと引いたタベア・ブルーメンシャインが次々酒を飲む様子は心底格好良いけれど同時に全く楽しくなさそうで、やはりこれは観念して破滅への片道切符を選んだ人の旅なんだろうか。もうこれしか道はないと覚悟を決めて『アル中女の肖像』を描くという一大仕事に身を投じている人。喜怒哀楽の怒と哀しかないようにもみえる。この社会においてアディクションを持つこと、アディクションを持つ人がどのようにまなざされるかはその人の性別にも大きく左右されることについても改めて考える。しかし彼女の生き様の証人になるためにはそんなに息を詰めて見つめる必要はない、もっとくつろいで笑ったっていいのでは、という思いはいたるところでわいた。炎の中に飛び込む車を運転するどころかボンネットにへばりつく役をまっとうする彼女に3人の女たちが飲酒状態でこのようなスタントパーソンの真似をすることは危険、と口にするけれど、そもそもこんなの飲酒をしていなくても危険である、という笑いどころだった可能性がある。綱渡りも酔っていてもいなくても成功しない可能性の方が高い。突然見事なパンを首にかけて、いい音でそれを食べるおじさんが登場する場面。酒以外を一切口にしていない主人公があの場面だけパンを食べていた気がして気になった。そしてそういったときのシュールさを誇張するようにはたらく効果音も。効果音といえば鏡や窓に映る自分を直視することにどこか抵抗があるそぶりを見せる主人公とグラスを破るという行為が対応関係にあることは観客の誰しもが注目するモチーフだと思うけれど、あの耳に突き刺さる音はそこまで得意ではなく、しかしラストシーンの破滅のミラーハウスを突き進んでいくような主人公のハイヒールに踏み破られた鏡の音は霜柱みたいでいやじゃなかった不思議。

コーンのソフトクリームを手に持っている

先日編みものの話で盛り上がったソフトクリーム店の店主の方につけていたビーズのネックレスを目ざとく発見され、手芸が好きな人の目の利き方わかる〜!と思いつつほめられてうれしかった。

そのままずんずん歩いて京都の傾いているカウンターがある立ち食いそばが座って食べられる店で早めの晩ごはん。2日連続でもOKな食べ物、それはそば、といってもぜんぜん違うテイストですので。

生海苔のゼッポリーニ

ポンデケージョはタピオカ粉でブラジル、ゼッポリーニはピザ生地でイタリア・ナポリ、であってるのかな?もちもちかりっとした粉物によわい。

パクチーしらすひやかけそばに温玉

季節限定のこれがあるうちにもう一度食べられてよかった。絶対座って傾いてないカウンターで食べたいだろと思って色もの扱い気味でいたけど、わりとこの蕎麦屋の味が好きなので、渋谷にできる店舗にも行ってみたくなっている。

ベリー入りビール

タップもいいけど味にハズレがないとわかっているビールを開栓料に納得して飲むのもいいのでは?と思いVERTEREの飲んだことがない350ml缶。想定していたすっぱいビールの味を狙って当てる。

@socotsu
そこそこ