9月4日

socotsu
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首は1本しかないのでビーズのネックレスを2本つけて出かけます。今朝作ったばかりの1本とセイウチにかけていた1本(ネックレスを複数本かけた姿が堂に入っているのでチャラウチと呼ばれている)。気になる企画展リストから都美術館の「大地に耳をすます 気配と手ざわり」を選び、上野へ。

都美術館の企画展「大地に耳をすます 気配と手ざわり」のポスター ミロコマチコと倉科光子の絵が2枚案内掲示に使われている

ミロコマチコの絵を目当てに行き、当初の目的は達成された、というか絵の迫力に若干当てられてしまい、パワーを使い果たした感さえあるのだけれど、まったくチェックしていなかった倉科光子の作品(2013年から東日本大震災の被災地に足を運び、浜辺や津波の浸水域に生えた植物を描きつづけている)もとてもよく、こうした思いがけない出会いが同じ都美術館のギャラリーA・B・Cの会場の企画展で以前もあった気がする、と思い返していた。

ミロコマチコの作品「鳥の体の中の山」というタイトル  赤を基調とした絵  鳥の身体が拡張されて体内に様々な山やその他の設備、建物ののようなものが描かれている

「鳥の体の中の山」というタイトルからもう好き。

ミロコマチコの作品の一部 竜のような生き物の背中のうろこかはねの部分 絵の具の隆起が見える

絵の具の隆起を近寄って見つめていた。

ミロコマチコの作品 ねこととりが向かい合って太陽のような丸い黄金の光を見上げている

友人に写真を送ったら、魔女の宅急便で出てくる絵みたいといわれた絵。とてもわかる。他の絵もとても躍動感があって、それは描かれているいきものの身体の向き、ポーズはもちろん、線が書かれたときの流れが見えるようなうねりを作品から感じるからだと思う。猫と鳥の絵はライブペインティングの様子を映像化したものが作品のすぐ隣で流されていて、手で直に絵の具を塗りつけている、全身を使って描かれている様子を目の当たりにして思わず立ちすくんだ。絵本『みえないりゅう』の原画もとてもよくて、絵本が欲しくなった。ミュージアムショップに来年の卓上カレンダー(ここ数年ずっとミロコマチコなものを買っている)が売られていて時間の流れに慄いています。

御徒町まで歩いて、気になるピザ屋の生地を使ったパニーノを提供しているクラフトビールショップへ。テーブル階、誰もいなくて独り占めだった。かりっと焼かれた食べごたえのある生地のパニーのも、すっきりした梅と塩のクラフトビールも好みの味。上野だと味坊系列の店にだいたい足を運んでしまうし、こちらはそこまでごはんメインの店ではないけれどTESIOのソーセージもあったり、飲み屋をはしごする人にはいいのかも。あと吉池もありますね。

近江屋洋菓子店のアイスクリーム 青と白の紙が巻かれている

かなり迷ってから神保町方面までてくてく歩き、近江屋洋菓子店のアイスクリームを食べた。最近すっきり系ソフトクリームに心を寄せているのでもう少し甘さ控えめでもな〜でもこの「あいすくりん」感はこれはこれで、と冷凍庫からはやく出しすぎ、列の並びの進まなさにじりじりしていたら、案の定、食べるころには若干溶けかけていたアイスクリームと格闘するはめに。食べ歩きつつ、もう少し先の駅まで歩いて帰路に着いた。日陰を歩けば大丈夫くらいの湿度の下がった気候、でもまだ照りつける日差しの強さは感じる日で、日傘を手放せるのはいつごろになるだろう。

@socotsu
そこそこ