ホールケーキをにこにこ運んでいる様子とひっくり返して大泣きしている様子、それぞれをばっちりおさめた幼いころの写真が残っていることを思い出した。記憶はないけどアルバムを見返して知った光景。でももしかしてクリスマスのケーキじゃなかったかもしれない。ケーキ一切れすら丸々食べられない(飽きてしまうので)(2種類を半分こずつ食べることはある)ようになったこの頃、ホールケーキを買ったら絶対に持て余すことはわかっているのに、あの丸への憧れがずっとある。ずっと窓の外から眺めて憧れを大事にしているだけでいいのかも。
倉俣史朗のシーグラスが埋め込まれたようなテーブル、台部分の円が小さく、脚が一本の仕様もあるのね。KYOTOとTOKYOで対にしているのだろうか。あの素材は違うけれど、基本的に上に乗っているものが浮いているように見える家具が、倉俣氏の複数の作品に共通するテーマであることについて改めてぼんやりと考えていた。何かの寄稿文としてピックアップされていた、見えない棚の中に自分のほしいものを期待する文章を、パートナーが「クラフト・エヴィング商會ぽさがある」と表現していて、それは確かにそうで、つまりわたしも好きなタイプの着想なのだった。その場所にいて現物を鑑賞している時にこういうことをじっくり考えられたらいいのだけれど、なかなか難しい。
気になる論文もメモとして。

セブングレインハニーフィグとはまた違う、白い粉のむちむち具合よ。新橋のどのあたりに移転なのだろうとそわそわしている。

友人宅でグラタンを作る時しか買ったことがなかった白子。悩んで少しでもカロリーオフにするために蒸籠で蒸した。だいたいなんでも蒸す季節。

もうすぐ旅行なのに冷蔵庫の野菜がまあまあ残っているな……と湯引きをやたらと食べたい週間に突入し、このような取り合わせに。少しレタスの水切りが甘かった。
仕事を納め、じわじわと旅行の準備をする。