以前から気になりつつ、あまり足を運ばないエリアであると決めつけ、行くタイミングを逃し続けていたレストランへ、友人と遠足気分で足を伸ばした日。朝ごはんの時間帯と昼の時間帯、どちらに狙いを定めるべきか、前日に友人との打ち合わせ(LINE)が白熱。今回はワインが飲める昼の時間帯か?と遅め集合で決定した。目的のレストランの最寄り停留所まで向かうバスが発車する起点の駅に待ち合わせし、一緒にバスに乗り込むわたしたち。
市場に到着するも、初めて足を運ぶわたしと2度目の友人ふたり、店の場所をうまく見つけられず、あっちでもない、こっちでもないとうろうろとうろつき迷子になりかける。この手の人気の店に足を運ぶとき、(基本徒歩か電車かバス移動だけれど)車移動の場合の、カーナビが「目的地周辺に到着しました、音声案内を終了します」あたりで周辺を歩く人すべてがレストランの椅子取りゲームライバルに見えてしまい、かってに闘志を燃やしてしまうくせがある。今回も同じ停留所で降りた人にめらっと炎をちらつかせて(心の中で)しまったけど、どちらかというとその人も場所が分からず、わたしたちの後をついてくる流れをとっていたので無駄なエネルギーを使ってしまっていたことがわかった。

お昼のメニューがオーダーできる、席が用意可能な時間をお店の方に教えてもらい、時間までしばらく市場の中をぶらついた。業務用の調味料や乾物、大容量のあれこれ、駄菓子屋で見かけるような、水に入れると5倍に膨らむ恐竜のおもちゃが販売されている店を流し見たり、飲食店がかたまっている3階の天ぷら屋や寿司屋、ベトナム料理屋のメニューを確認しては、胃の数が足りないと言い合う。時間になり、お店に戻っていざランチ。

ワインが注がれる部分が少し短め、持ち手が太めの円柱のグラスがかわいい。

油分にそこそこ弱いため、フリット盛り合わせってどうかしらと思っていたけれど、やさしい軽い衣だったからか大丈夫でした。身を一旦ほぐした後切り身の形に再度ととのえて衣をつけて?!とびっくりするくらいのやわらかくてほわほわの白身魚の身と、こちらもやわらかいけれど歯を入れている感覚があるくらいの弾力、固体を感じるホタテの対比がよかった。アイオリソースもおいしいけれど、そのままでもレモンを絞るだけでも。しっかりと味がついているオイルをまとった葉物も新鮮でよい。
おやつが来るまでの間、2階のギャラリーにあがったところ、1階と同じく、ここはパリのおしゃれなアパルトマンか?的天井が高い広々とした空間にゆったりと配置された机や食器棚、ヨーロッパの蚤の市で仕入れたとおぼしきアンティーク食器が趣味よく配置されており、このすてきなお皿を使ったホームパーティにお呼ばれされたい(他力本願)と強く願った。

スコーンサンド、スコーンのほろっとした粉の感じも固さも、クロテッドよりチーズっぽい塩気を感じたクリームとブルーベリージャムの味の合わせもおいしかった。

白い皿に残った赤紫色がきれい。

これは持ち帰って食べたケーキ。油分と砂糖控えめなしっとりしたやさしい軽さがとても好きだった。
帰り道、気になっていたワイン&ビールショップへ立ち寄り、札幌で飲んでおいしかったシードルと気になったサワービールを購入。もっと行きやすいエリアにも使いやすいお店はあるのかもと思いつつ、これなら買えるかもという手頃な価格帯のよさそうなワインも北海道含む国産ワインも豊富に扱っている酒屋、またタイミングがあれば立ち寄りたい気になるお店として留めておきたい。
晩ごはんにとうもろこしとれんこん、スペアリブのスープを作って食べた。おいしいおいしいとスープを飲み過ぎ、スープに溶け出した脂分にやや胃が負けている気がする。