後述しますがこれは胃がパンパンの人間が書いています。
これは朝食べたシナモンレーズンのベーグル。外パリ中むっちり。
友人と待ち合わせをし、前々から気になっていた記帳式のカレー屋へ。前日21時過ぎにSNSにて翌日のメニューと営業形式公開、ときどき臨時休業もあるのでどきどきしていたが、前日休み、今日は営業日だった。よく足を運んでいるタコス屋のめちゃくちゃ近くの立地であることを初めて知る。わたしあるある「Google mapにピン立ててるけど位置関係をまったく把握していない」だった。小雨のせいか30分前到着で2番目で、やはりこの形式だと天候に左右されるのかなと想像。天候だけが関係するかはわからないけれど、売り切れ時間もいつもより遅めだったようなので、その可能性は高い。
記帳形式、時間になったら記名帳が出されて、それに立ったまま記入するイメージでいたところ、一組ずつ中に入り、椅子に座ってお店の方からメニューの説明を丁寧にしてもらう、まさかの個人面談形式で、初めて体験するシステムにのっけから結構おもしろくなってしまう。事前に相談していた通り、シェアする前提で4種のカレーひとつずつを小さいサイズで頼んだ。ロティやライスは来店時に別途注文できるとのこと。
少し離れた街に移動し、犬モチーフばかりが揃った独特なテイストの古着屋や品揃えが好きな本屋、お菓子屋を巡った後、目当てのカレー屋に戻ってきた。
ちょっとずつ運ばれてくるスタイルにわくわくする。ダルカレーはこれからの勢いをつける、もったりしているけれどやさしめの、でもパクチーもしっかりきいた味。
緑の山のなかにお肉🐏が隠れてる、というか肉が山のなかみ。骨がするっと外れる柔らか山⛰️ダルカレーよりさらにもったりした、個体に近いペーストをまとった肉の、主張はそこまで強くないようでいて、しっかりとした食べ応えよ。
別のカレー屋のぺらっとしたロティを想像していたら、いわゆるナンに近い、しっかりした厚みのある噛み締めもちっと系だった。ぽこぽこに生命を感じる。
あつあつのロティを半分に。奥のチキンのカレーを先に食べた友人が何かに打ちのめされていて「?」と思いながら皿を引き寄せたところ、4種中いちばんヘビィなカレーだった。ものすごく大量の油で炒めたこってりした玉ねぎがほろほろの鶏肉にまとわりついている。おいしいけど胃に迎えるのにかなり気合いがいる。4種の中だと甘い系。
以前食べた好きなカレー屋のフィッシュカレーがかなり臭みが前に出るタイプだったことを思い出し、本格的なものを出すこちらは…?と身構えていたところ、油にやられた私たちを救ってくれる、酸味が効いた他のカレーの合いの手になるカレーだった。ケーキ食べ比べのときに食べる漬物的な存在。カレーだけども。これが一番液体としてさらさらしている。
赤、黄色、オレンジ、緑のカレーはあるけど(おもしろ系じゃなく本場のものとして)青いカレーってないのかな、ということについて考えていた。そもそも食品の色としてカレー以外でもみたことがないが…
デザートラストオーダーのお知らせに、勢いでアイスを一つずつ頼んでしまった。先に他のテーブルに提供されていくそれの大きさを目撃し、動揺するはめになる食い意地の張った人びと。値段的にかわいらしいスクープ2つ盛り程度を予想していたのに、パフェ容器サイズは聞いていなかった。ウォーやってやるしかない❗️と果敢にスプーンで掬い上げながら口に運ぶ。おいしいと苦しいが交互にくるものの、甘くないラッシー(推定)がかかっているアイス、酸味の中に時々かすかに感じる塩味のバランスがとても好みだった。
久々にフードファイターをやってしまった35歳、選択に後悔はないけれど、これからもおいしいものをたくさん食べ続けるため、ほどほどに食い意地を張り続けたい。胃を大事に…
いつかお目にかかりたいキング・オブ・ビリヤニよ。
こういうロックテイストな仕様なのか〜と思っていたら改装真っ最中だったようで、端に大理石の板が積まれていたりと、作りかけまる見え感がかなり興味深かった店内。横に細長いコンパクトな照明器具を壁に取り付けることで、頭上から光が降り注ぐのではなく横から照らすため、白色が眩しいライトを使っているにも関わらず、店内全体が煌々と照らされないようになっていた。やわらかい光ではないのに不思議な感覚。テーブルの大理石と料理の皿への光の落ち方がきれいで、この店内は昼間の自然光だとどんな見え方になるのだろうと想像した。