友人と友人の子とぐり・ぐる(増設)・ぐらになりに銀座に行った日。会った途端に友人の子がわたちゃん(ハンドルネーム由来のあだ名だね)あそぼ!と手を繋いでくれ、能動的に子どもとスキンシップをとれないおとなは動揺しつつもありがたく、なされるがままにエレベーターへ。大人気で長蛇の列だったらどうしようと思いながらわれらが教文館の9階に到着するも、ラッキーなことに並びゼロでゆったりたまごのからのくるまにのったぐり・ぐる・ぐらになることができよかった。耳がついてるぼうしをかぶるチャンス、この歳で発生することってそうそうないけど特に照れはなく、うれしさが完全にまさった満面の笑みの証拠写真が残った。撮影後も、友人の子のハンドルと車輪がついた地面を走行するのりものへの情熱を理解しきれておらず、友人と友人の子とのやりとりを目撃しながら友人の日々のあれこれを想像し、自然とこうべを垂れざるをえなくなる遠縁のおば(自称)。しかし絵本コーナーかなり楽しいのでもっとじっくり見に再訪したいし、修道院のクッキー特集めあてで向かった4階の常時販売している品々も興味深く、奥の喫茶は穴場の雰囲気がしたので覚えておきたい。帰り際に3階のステンドグラス販売の方が通りがかり、ひとつ下の階なのでぜひ、とにこやかに、静かに力強く案内されたけれど、こちらもにこやかに会釈し、到着したエレベーターに乗り込んだ。あとから、以前かつら文庫で「文庫をやっていらっしゃるお友達がいらしたらぜひ紹介してください」と案内されたときの雰囲気との近しさを思った。

ここにぐり・ぐる・ぐらになってのりました。

たまごのからのくるまになった際の景色

青い方を被りました。
ぐり・ぐる・ぐらのあとはジェラートを食べてひと休み。

奥のカップがわたしのです。ストラッチャテッラメンタ、ピスタチオ、ソルティレモン。ジェラートを食べながらだらだらぼそぼそ話すなかで、広島平和記念日の話や、今日に絡めて非戦を口にする人は多いだろうけれど(その話だけでももちろんするべき、考えるべきだが)、一方で同時にオリンピックの開催を無邪気によろこんでいるひともいて、と話したときに、なんでだろうね、ガザ停戦してないよね?って話を返してもらえるありがたさをかみしめていた。わたしたちが生きている社会や政治の話を気負わずに、世間話としてこれからもしたい。

教文館で買ったカラスのパンやさんのトランプ。たぶん家のどこかにある気がするのだけれど見つからず、発見したら友人にあげる約束をした。