昨日の夜ふかしのせいで身体はややくったりしつつ、心は満ち満ちた状態で起床。
みっしりしたパンを食べる。
お昼過ぎ、散歩がてら気になっていたフェーヴの展示へ。会期の終わり間際になってしまって販売分はほとんどなかったけれど、おかげで悩まずに済んでよかった(?)。展示されているフェーヴもどれも非常にツボだった。
ポットじゃなくて湯気がメインなのがいい!
かびた豆の着想を知りたい。
あまりにもうちにありそう🍞
🐌の上に🐌
紙袋のワンポイントにまで気合いが入っていて、いちいちうれしい。
とても好きな中国の家具をメインに扱う家具屋で元墨入れの壺を買ったら、毎年配っている店の前に植えてあるミモザの木の枝を少し分けてもらい、一部を壺に生けた状態です。『これはのみのぴこ』ショートバージョンのようになった(全文そらで言えます)。訪ねるたびにここに住みたいですの気持ちが強まる。黄金柑も分けてもらったので、先日友人宅で作った柑橘×たんぱく質×青菜をまたやりたい。
晩ごはん、前々から気になっていた初めて行く中華のお店へ。上記の家具屋が家具を手配されていたきっかけで知ったお店だったので、家具屋の店主の方に、今夜あのお店に行くんですよと伝えたところ、お店の方同士が旧知の仲の呼吸で連携しており、中華料理の店主の方のほうにも完全にこちらの存在を把握していますふうな対応を取られ、我々は何のインフルエンサーでもないですが?!と非常にびっくりした。もともとその家具屋の方のセンスに惚れ込んでいるのもあるけれど、入り口付近のテーブルとライトがあまりにも好みだったため、食事中もたびたび目をやっては静かに見惚れていた。
食べたもののことすべて言及するのも情緒がないし(あくまで自分の場合において)取捨選択のセンスがない(でも情緒もセンスもいらないので好きなものの好きなところを書き連ねたい気持ちもある)と感じるので、今日食べたものの総括をしてみたい。ここ数年、京都に行き中華のお店を訪ねる機会が増え、また東京でも味が薄めの中華を好むようになった。油が控えめでいわゆる中華でよく聞くような辛味の強い調味料をあまり使わない、塩の利き方が決まっているやさしい味の中華を好みと思うようになり、かつそれとは別に、食材の組み合わせの意外性にはっとするような、くだものの酸味とたんぱく質、野菜、スパイスの合わせ方がおもしろい、なに料理ともジャンルを決め難いタイプの料理が好きで、今日の中華はそのふたつを掛け合わせたような、非常に好みど真ん中のメニュー構成のお店だった。焦がした菜の花と湯葉、椎茸を刻んで練った、ごまのような香ばしい風味の餡を包んだもっちりとしたワンタンや、たんぱく質・柑橘類・歯応えのある食材・薬味がそれぞれの食材の効果をあますところなく発揮する蒸し鶏とくらげ、湘南ゴールドの和えもの、春の野菜(山菜)のアクと油が合わさってくせがコクになる付け合わせの芽キャベツやウド、フキノトウ、たけのこのおいしさ、モツのミルキーなくさみが濃厚な旨みを呼ぶ牛バラとえんどう豆・かぶの煮込み、味を探るように飲むビーツがベースのほろほろ鶏と落花生のスープ、マンゴースープに文旦とナッティな求肥がさっぱりと、でもしっかりとした食べごたえのデザートもとても好きで、しかしデザート前に追加したしゅうまいの、練り込まれた角切りの湘南ゴールドと新玉ねぎとひき肉の組み合わせがあまりにもおいしく、もしかしてこれが一番好きかも?と食べ終えた後パートナーと言い合ったことも付け加えたい。結局ほぼ全ての料理の話をしてしまったのでもうだめです。そして無粋ついでに付け加えると、料理に集中しつつ、ふと目に入り込んでくる器がどれも手元におきたくなるかわいさでした。店主の方が趣味であれこれ集めているそうで、料理はもちろん、器を眺める楽しみもあるお店ってなかなかあるようでない気がする。料理のじゃまになるほどごてごてしているわけではないけれど、脇役然とした顔ですっとそこにいるというよりはもう少し華やかな存在感がある印象。食後、店主の方と話し込んでしまい、いろいろと興味深い話も伺えてよかった。
帰り道に、先日教えてもらったミモザの木を見にゆこうと思い出し、多分このあたりでは…?という方向に歩きつつ、もっとちゃんと場所を聞いてくればよかった!とパートナーとギャーギャー言いながら小道に入ったり出たりしながら歩いていたら普通にまっすぐ進んだ道の途中にふさふさの黄色い枝が見え、見事さに立ち尽くしてしまった。ミモザづいている日。