宇多田ヒカルをさらに好きになった話

soda_citron
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ベストアルバム発売のタイミングで、テレビ番組で彼女の特集が組まれていた。

2本の特集を見たのだけど、感動した。とても良かったんです。彼女が話す言葉には重さと説得力があると思う。

はっとさせられた。彼女は特に気取ることもなく、私と同じように生活者なのだと思った。以下は特に印象に残った彼女の言葉(意訳)です。

人を許すとはどういうこと?「自分のためにすること」

人はどうして好きな人に気持ちを伝えたくなる?「好きな人には正直でいたいから」

欲しいけど手に入らなかったものや自分に足りないものが、今の自分を作っている。自分に必要なものは全て与えられてきたのだと思う。

彼女は曲作りの過程についても話していた。

メロディーがないと歌詞が思いつかないらしく、メロディー→歌詞の順で作りメロディーに歌詞をはめていくことがほとんど。メロディーが思いつくと、ここはこの母音・子音をはめたいという部分が出てきて、1番で特定の母音を使ったら、2番の同じ部分でも同じ母音を使いたい、という自分のルール?制約があるんだと。

メロディーが決まっていると、当てはめられる歌詞の文字数に制限が出るが、そういった文字数や母音・子音の制限がある方が歌詞を考えやすく、短歌を作っているみたいと例えていた。

この曲ではこういうことを言いたい、こういうテーマにしようと決めてから作るわけではなく、制約がある中で考えに考え抜いてやっと、自分はこういうことが言いたかったんだとはまる瞬間があるらしい。その考えている時間は、釣りをしている時みたいで、自分の言いたいことが出てくるまで何をしていても(子どもの送り迎えや友だちとの食事の時でも)、頭のどこかに歌詞のことを考えていて、言葉が出てくるのをひたすら待っている。待つのが仕事だと言っていた。

曲の作り方って人それぞれで、メロディーや歌詞が降りてくると言う人もいるじゃないですか。理論的に詰めると言うより、感覚的に作る感じ?私は彼女はどちらかというとそのタイプだと思っていたのだけど、そんなことなかった。たくさんの時間と労力をかけて考え抜いて曲を作っている。自分で決めた制約は破ることだってできるのに、破ることなく、制限のある中で自分が納得するまで考えている。

中途半端な完成度で曲を出す人はいないと思うけど、でも、彼女がこうやって試行錯誤して納得したものを作っているから、その曲たちはこうしてたくさんの人に愛されているのだと思った。自分でも納得できていないものは他人の心には刺さらないと思うから。

あと、冒頭にも書いたけど、彼女自身が生活者であるということも関係していると思う。生活者っていうのは、日常を生きている人。子どもがいる母、子どもの送り迎え、家事、人付き合い。一生困らないくらいのお金を持っているはずだけど、市井の私たちと同じように日常を送っているのだろうと思う。NHK MUSIC一問一答の彼女の答えを聞いて、そう感じた。この一問一答本当に良かった、見て欲しい!

彼女の言葉や考えはすっきりとしていて、重みがある。難しいことは何も言っていない。でもはっとさせられる。前から彼女の曲が大好きだったけど、曲だけでなく、私は彼女の人間性も好きなのだと思った。メロディーや歌詞、歌い方に彼女の人間性が現れている。

個人的大好きな宇多田ヒカル楽曲ランキングやりたい!でも!書き始めたら歯止めが効かなくなりそうなので、楽曲だけ載せてここで一旦おしまいにする!公式YouTubeで聴けるものをあげてますが、好きなのもっとある。最初にあげたApple and Cinnamonはサブスクで聴いてください!

Apple and Cinnamon↓

きっと文章に詰まって、書き上げるのを後回しにするので、とにかく書き上げて公開することを優先しました!誰か1人でも宇多田ヒカルの良さに気づいてくれたらいいな〜。

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