大学の友達と焼肉に行く前の空き時間。
新宿のエクセルシオールでこの文章を書いている。
つい先ほどまで父親とアシックスで買い物をしていたので、足元には大きな紙袋がある。
中にはシューズとウェア。
3月に父親とマラソン大会に出る事になったのは、つい二日前だ。
父親からのLINE
「マラソン一緒に出ないか?」
父親から唐突にLINEがきた。まるでコンビニに誘うかのような軽さを文面からも感じる。
一緒に送られてきたのはマラソン大会のリンク。
1ヶ月後に開催されるそれに出ようという誘いだった。
「在宅で仕事をしていて身体鈍ってたから有難いなぁ」
「父親と身体を動かせる機会なんてこの先そんな多くないだろうなぁ」
とかそんなことを思い浮かんだが、指は反射的に「行きます」と打っていた。
父親は嬉しかったのか「シューズ持ってるのか?」「一緒に買いに行くぞ」とノリノリであった。
先ほどシューズやウェアを一緒に見ている時も「この靴はこういう点で良い」「こっちも試した方が良いぞ」と、最近マラソンにハマっているおかげで楽しそうにしていた。
父は「マラソン仲間ができた」と言っていたが、僕からすると親子でマラソンやること自体がエモいなとか考えていた。
父親と一緒にスポーツをやるなんて何年振りなんだろう。
昔は野球をするのが大好きで、これも父親の影響で始めたものだったから、よくキャッチボールしたり一緒にバッティングセンターに行ったものだ。
あの頃は子供で、こうして大人になった今また一緒に身体を動かせるのは有難いなと思うし、自分の身体ともまた向き合う良い機会だ。
注文したコーヒーも残り少なくなってきた。
まずは、早く1人で走ってみたいな。