Eden Absolute perfection MV視聴後感想 Adamメイン
※凪砂くんの砂をすべて『沙』と間違えて入力しています。後日修正します。申し訳ありません。
上記のMVを月スタにて視聴しましたので、直後のホヤホヤした感想をほとばしりのままに書き連ねてみます。
当方は2年前よりあんスタの楽曲を聴き始め、2024年に入ってからミュージックをインストールし、本格的に「!!」のストーリーを読み始めたてまだ1ヶ月程度の新参者です。恐れ入りますがEdenのストーリーは読んだことがなく、Edenと Adam担当の妹(P歴2年)に補足をしてもらいつつ、MVを10回ほど視聴しました。
MVや本編ストーリーなど随所にネタバレしまくりですのでご注意ください
Edenの新境地
閉ざされた巨大な門の前にあるステージに、天空には満点の星空が広がる。幻想的なAbsolute perfectionのMVステージには、さまざまな意匠がほどこされています。あくまで感想の域を出ませんが、主だった点を自分なりに読み解いてまいります。
Absolute perfection、MVの特徴としては主に
・乱凪沙センター曲
・閉ざされた巨大な門
・中華を思わせる黒と白、赤の衣装
・夜、昼、夕闇と展開する空の色
・ステージの四隅に生える(?)4つの五重塔
・ステージに描かれた4つの華と、衣装の華(蓮を連想させる)
・MV終盤に飛び立つ色とりどりの蝶
・MV終盤に開く巨大な門
・開いた門の光り輝く先に飛び込んでいく4匹の蝶
・数珠を思わせるネックレス(Edenはキリスト教に留まらず、仏教もまた天の国)
・歌詞
・乱凪沙センター曲
Eden3人目のセンター曲にしてクライマックスイベントの中央に立つのは、Edenのメインメンバーとして実力も名高い乱凪沙でした。茨くんが来るかなー? と思っておりましたが、MVを見返してみると、新たなステージに果敢に飛び込んでいくEden、その新世紀の幕開けに相応しいのは乱凪沙センター曲であると、後々に思うようになりました。
乱凪沙くんはアイドル業界の始祖たるゴットファーザーが幽閉し育てていた秘蔵っ子で、情操の教育に若干の停滞期があった様ですね。
乱凪沙がEdenに入り七種茨のプロデュースを全面的に受け入れるのは、『完璧なアイドルになるため』。情操教育の段階で時が止まっていた月日がある凪沙は、自分で物事を考えるよりも誰かに付き従い完璧に役割を全うすることで高みを目指すキャラクターであると受け取っています。
・閉ざされた巨大な門と
4人が歌い踊るステージの後方には閉ざされた巨大な門がそびえ立ちます。この門をはじめて見た際に当方が思い出したのは、『美少女戦士セーラームーン』シリーズの時空の戦士セーラーサターンが守護する『時の門』でした。セーラーサターンはギリシア神話の時の神クロノスをモチーフにデザインされている様で、Eden Pの妹ちゃんに聞いたところによると、乱凪沙くんの星5カードには時間を思わせるものが多いのだとか。
そしてこの『門』はAbsolute perfectionと乱凪沙、そして既存の楽園を背に新たなEdenへと羽ばたいていくEdenの未来を語る上では欠かすことの出来ない要素であると思いました。
Edenの4人が背にする門は、新たな世界の入り口に立つメンバーを試すかのようにそびえ立ち、閉ざされた扉はMVの終盤まで開くことはありません。MV開始直後の夜空は星を抱きます。これまでのEdenのMVでは暗い会場が頻出していましたが、今回はサビのあたりで夜明けが訪れます。明るい空間で踊る4人の姿は、私たちファンが直近で眼にする新しいEdenの姿です。
サビを終えた直後にはステージの四隅から4つの塔が出現します。4つの塔には各キャラクターモチーフの行灯がぶら下がっており、画面に映る限りでは屋根は5つ積み重なっています。屋根の数についてはEdenメンバーが連想されますが、最後のひとつはEdenを育て上げたもう一人の存在についてと予想しています。
本ステージで夜→朝→昼と展開する空は、Edenのメンバーがファンと共に過ごしてきた日々を表しているかのようです。そしてメンバーが歌い踊るステージの床には、華が描かれています。これは、楽園や浄土に咲く華として有名な蓮を思わせる紋様です。
蓮は泥の中に咲く華です。凪沙と日和というふたりの圧倒的な天才と、努力と研鑽を怠らない茨とジュンのコントラストがEdenの魅力です。
天才と努力の対比は、あんスタ界隈で頻出しているテーマです。Edenについてもこれは取り入れられており、衣装の白と黒の対比的なカラーリングからは、努力だけでも天才だけでも、白だけでも、黒だけでもいけない。混ざり合うことで赤という夜明けを見出すことができるという、包括的なメッセージを感じ取れる気がします。
閉ざされた門が意味するところについて、これは諸説ありますが、私が思うに
黄泉と現世の端境にある門であり
新たな世界の入り口に立ち挑戦するEdenメンバーを試すようであり
今楽曲でセンターを務める乱凪沙のなかにある、見えない扉のようだと思いました。
乱凪沙の星5カード
Edenのクライマックスイベントの星5カードに描かれた乱凪沙の手首は縄で縛られています。これは、出征したアメリカにて何ならのアクシデントに巻き込まれたが故なのかもしれませんが、そもそも乱凪沙は自らを完璧なアイドルとするため七種茨のプロデュースを受けると決めた時点で、自ら手首を茨に差し出しているようなもです。あの星5カードが、乱凪沙の現状をも表したものだとすれば、クライマックスイベントの性質上もあり、この縄は解かれるために縛られたとも考えられるでしょう。
Edenのメンバーは4人ですが、七種茨のプロデュースが強固にかけられた当グループには、各々の意思の力が不足しているとも捉えられます。新たな扉の前に立ち、次なるステージに向かおうと心に決めたならば、課題として見えてくるのは個々人の方向性です。特に、自らの目的のため思考をある種茨に委ねてしまっている凪沙については、この時点である種時を止めていると言ってもおかしくはないかもしれません。
Edenが次なるステージに進むためには、乱凪沙の意思の芽生えが必要になる。閉ざされた門はEdenの、特に乱凪沙の前にそびえていたのかもしれません。
Adamと乱凪沙の開け放つ未来
Adamの二人はあんスタ世界の重要人物であるゴットファーザーに縁の深い人物です。血を引く者と、育てられた者。いずれも存在自体がアイドル業界に影響を及ぼすような、稀有なふたりです。
乱凪沙は教育の段階で幽閉されており、通常のこどもたちの時間の流れとは異なる時を歩んだこともあってか、自我の芽生えがゆるやかです。幽閉が時のとどまりを示すならば、乱凪沙はアイドル業界と同様に飽和した過去と今を持つ、時代の流れを象徴とするアイドルの要素がありそうです。
Edenが新たな舞台に挑戦するその時に決まって乱凪沙は何者かに捉えられます。捉えられるなら、解き放たれるのが展開上セットですが、凪沙が捕まるのは初めてではない模様。なぜ何度も凪沙は捕まるのか。
これは、出来事を通して自らの手首とルーツに基づく緊縛から解き放たれ、自らの意思で完璧なアイドルを模索する乱凪沙の意思の芽生えと表れを物語りたいから、ではないかと予想しています。
ちょっと作り手目線の考え方になりますが、Absolute perfectionのMVにて閉ざされている巨大な門は、意志薄弱な乱凪沙と飽和したアイドル業界のメタファーではないかと思っています。もっと言うなら、乱凪沙自身が飽和したアイドル業界のメタファーではないかと。
これは、ルーツからしてAdenはアイドル業界の始祖たる存在に通じていることと、アイドル業界の飽和を象徴する乱凪沙の一部止まったままの時計が動く時にEdenも、そしてアイドル業界そのものも前に進む。過去と今を包括した新たなるEdenがこの世に生まれ、閉塞した世界の針が進めば、人の意思の力が行先を道を照らすランプにもなる。それは既存の神が作った物語を指でなぞるのではなく、新たな神話を自分たちの手で紡いでいける、ということなのかもしれません。
MVのラストは、Adamの象徴たる紅い太陽がのぼるうすみどり色をした極楽浄土を思わせる空に会場が包まれ、いよいよ開いた門から刺す明るいひかりのなかに4羽の蝶が吸い込まれるシーンで幕を引きます。この『蝶』は各々のパーソナルカラーであり、不滅と再生の象徴でもあります。先に飛び立つ色とりどりの蝶は、これまでAdamとEVE、Edenが織りなしてきた楽曲の数と一致していたら意味がありそうです。
そしてファンの喝采を浴びる4人の後ろ姿でフィニッシュ。この演出もこれまでなら見られないものでした。ファンと共に、次の未来へ飛び立つ意思表示であれば趣深いです。
クライマックスシリーズを経て変化し成長するEden、その軌跡を、朝昼夜も輪転する空と閉ざされた門が開くことで表現したAbsolute perfectionのMVはまさしく『完璧で絶対』な仕上がりでした。もうスタンディングオベーションですよ〜〜〜!!!!! あっぱれ!!!
総括
閉ざされた巨大な門は、新たな楽園へと踏み出すEdenと、乱凪砂の中にある留まった時、そして飽和したアイドル業界の閉塞の象徴
乱凪砂がAdamとして、Edenとして太陽を自らてのひらに納める→自身の意思で進む決意をしたことで新たな楽園への扉が開く
ゴットファーザーの縁者メインの楽曲で門が開く→飽和したアイドル業界の扉も開く
四つの塔はメンバー +ファンと共に天を目指す
既存のEdenは蓮の華が咲き、空は夜朝昼と輪転する楽園世界に過ごしていたが、うすみどりの極楽浄土を思わせる空(ここまでも天国)を後にしてでも、不滅を表す蝶になり、ファンと共に新世界へ飛び立つ
こんなところでしょうか…。
書きたいことは他にも山ほどありますが、ひとまずは初見の1日目のまとまりきらないほとばしりで書く感想文を締めくくろうと思います。読みにくくとっ散らかった文章ですが、ここまで読んでくださった方がいらっしゃればありがとうございました!