礼瀬マヨイ様とそのお声にハマりました

soko
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礼瀬マヨイ様とそのお声にハマりました

タイトル通りの事態となりましたので、ハマりたての熱を記しておこうと思い書くことにしました。数年ぶりに推しが舞い降りるという衝撃を受け、うおおおと声に出るようなうなりを抱き戦々恐々としております。

作品名あんさんぶるスターズ!!(通称あんスタ)の登場ユニットであるALKALOID様と、キャラクター名・礼瀬マヨイ様に衝撃を受けたきっかけは昨年2023年の12月にBlu-rayboxを購入したスタライ4th(あんスタのキャラクターを演じる声優さんご本人が出演し歌唱するライブ)でした。

私はかねてより声優さんの歌声を聞くことを好んでおり、好みの歌声は伸びやかで深く包み込むような中音域です。マヨイさんの声はまさに前述の通りであり、ストライクゾーンばっちり。青天の霹靂のように雷に打たれる瞬間は、ALKALOIDの高密度かつ高速の楽曲に少しずつ耳が慣れてきた12月末日にふと訪れました。

仕事を納めた12月28日頃。スタライ4thにて、ALKALOIDのユニット曲をライブバージョンで聴いておりますと、みなさんとにかくお上手すぎる、と改めて思ったのです。あれだけの言葉数が詰め込まれたテンポの早い楽曲を、ライブ会場にてこともなさげに軽々と歌いこなす。ハーモニーも抜群です。まるで一人の青少年が讃美歌を独唱しているかのような調和の行き届いた歌声は、ALKALOIDのモチーフであるトランプの兵隊さんの規律を一瞬にして感じさせるもの。驚異的な歌のうまさだけでも腰を抜かすところに、さらに、なんとライブでは振り付けまでなさっている。この時点で、え、声優さんが?? ここまで?? え?? アイドル?? 完璧な存在?? と感じ度肝を抜かれました。ここまで仕上げるためにめちゃくちゃ練習したんだろうな……どれくらいの時間かけたんだろう……。ご尽力を思うと、私は何もしていないにも関わらず、声優さんやキャラクター各位の成長物語を思い胸がにわかに熱くなるのを抑えられませんでした。

ALKALOIDの面々は個性的です。

楽曲の雰囲気を歌声に乗せる能力に長けている梶原さん、歯切れの良さと絶大な安定感を持ちミスする姿など微塵も想像できないほどの完成度を誇る天崎さん、儚くも芯のある高音域を声優ならではの滑舌の良さに乗せ全身から放たれる中澤さんなど、ALKALOIDメンバーの歌声は唯一無二の神器を宿しています。

中でも、ひときわ高らかなお声が会場のすみずみにまで伸び渡る、その残響をボーカル発声パートの最後にまで感じました。この声、誰?と目を凝らしますと、そこにはお髪のひとふさに礼瀬マヨイさんカラーの紫のメッシュを入れ、ALKALOIDのお衣装を華麗に纏われているマヨイさんの担当声優・重松千晴さんの美しいお姿がありました。

マヨイさんのお声に耳を傾けてみますと、歌や音楽への素養を持たない素人の耳からしても驚異的な点がいくつか見られます。ご自身のパートを歌われる際に、一体いつ息継ぎをしているのかわからないほど滑らかに歌い上げられ、かつ音程を変更する際のギアチェンジのようなものが全く感じられない。伸びやかかつ、高らかで、真夜中にすーーっと伸びる流れ星のようなたおやかな筋の通った歌い方を、夜が揺れるような包み込むようなお声でなされているように感じました。

あんさんぶるスターズ公式サイトに書かれている礼瀬マヨイさんのお声の紹介文に『深く揺れるような歌声で、パフォーマンスは柔らかく伸びがある』 この文言を稠密に再現するお声と歌声に際し、「うわぁ、上手い、このひと何?? え?? 歌手じゃなくて声優??」と若干パニック状態に陥ったのは、まだ記憶に新しい昨年の最終日である大晦日の日です。

スタライ4thの素晴らしいパフォーマンスに射抜かれ、マヨイさんのみならず他のキャラクターにもものすごく興味を持ちましたので、次にYouTubeにてアイドルストーリーを拝見しました。「!!」から登場するアイドル8人のストーリーがまとめられており、早速マヨイさんのストーリーを再生します。

あの美麗で圧倒的な歌声を持つ重松さんのお芝居とはどんなものだろう……公式サイトで変態と前書きされるマヨイさんのキャラクター造形とはいかようなものだろう……。耳を澄ませ拝聴しました。

マヨイさんのお声やお芝居はまずもう本当に素晴らしかった。怪しいのになぜか優しく、卑屈なのにふつふつと湧き上がる欲望をカケラも隠しきれていない。自分の望みが明確に存在する中で、それが他人の目を介するとある種の恐れられる行いであると理解している。してはいけない、でもしたい。昂りを抑えきれないアンビバレントさや、怯えや、怖さや、溢れ出してしまう震えるような喜怒哀楽を、技巧を駆使し細やかに表現されている……。初見から数回拝聴した今に至るまで、そのお芝居の巧みさやふくみを持たせる技術の奥深さに感嘆しています。

礼瀬マヨイとはどんな人なんだろう?

この問いに対し、重松さんはたった数行のセリフに息を吹き込めることで何倍にも何十倍も膨れ上がらせるような魅力的なお芝居をなさっていたと感じました。

力強い歌声と恐れ慄く喋り声のギャップも白眉です。

マヨイさんの深く揺れる歌声は、平素の慄くようなお声と同一とは思えないほど力強く伸びやかであり、遠くまで流星形を描く声の奥底からは、揺らめく情熱の炎を感じ取らずにはいられません。マヨイさんの奥底に秘められた想いは、平素の自分の半分を占め性格にさえも影響を及ぼす恐れの感情を踏み越えられる程の熱量を帯びている。この熱は、しなる全身を雄大に操る芸術的なダンスにも表れています。手足を縮こめ閉じ込められていた暗い場所から、満を持して大空へと飛び立つような解放感は、まるでサナギが蝶に孵り、魚が水を得る瞬間かのようです。夜が光を抱き、世界がひるがえる。隔絶されていた自分の世界が光を得てよみがえる。死んだみたいに諦めていた何かから、希望を持ってふたたび生まれ直すような爆発的な煌めきや喜びが、ALKALOIDや礼瀬マヨイさんのお声、ダンスには十二分に込められていると思えました。

この複雑かつ巧妙なキャラクター造形を作られた制作様方、そして何尋にも広がる声優界の中で重松千晴さんという煌めく原石を発掘されたスタッフさん、綺羅星たるアイドル達の思いを丁寧に掬い取り音と言葉に綴り織りあげられる楽曲制作者様方、ALKALOIDを声や体現で表される演者さんや関係者各位、そしてお声と体現で礼瀬マヨイさんという不可思議な存在の可能性を何十倍にも広げて下さった重松千晴さんに心よりの尊敬と感謝の念を抱くばかりです。

その後1月に入り、私にとり完璧なタイミングで販売したALKALOIDのアルバムと、既に販売済みだったデビューライブのキスパ、ドリライブランニューステージを立て続けに視聴し本日これを書くに至っております。

マヨイさんのソロ曲については……言葉は要りませんね……最高でした……!!!!!

抑圧と解放、まなざしへの感謝と愛について記されており、「マヨイ、光のなかで生きて……」と願わずにはいられない高密度の解像度の元綴られた原石の礼瀬マヨイ様がそこにおいででした。舞台の上でアイドルとして燦々とした光を浴びてもなお、闇の内に過ごしたとされる彼の中に息づく歪みについては、今後少しずつ明かされていく運びになると想像しています。ひとまずは既出の情報であるアプリのストーリーを紐解きながら楽しみつつ接していくことになりそうですね!

あんスタわーるど、8年の歴史を抱えているだけあって一体何から始めたらいいのかわからないですが、果てしない荒野を冒険心を持って進んでいけたら楽しそうですね〜。

まとまりのない文章をここまで読んでくださりありがとうございました。