あんさんぶるスターズ! ! Starry Stage 4th -Star's Parade- August DAY1鑑賞

soko
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公開:2023/12/9

来たる12月6日の深夜頃、ふとパルスが走りあんすたのライブでも見るか……と気運が高まったので夢見心地でBlu-rayBOXをポチリました。歌いわけとかセトリの違いやダンスのアレンジなんかの差分を見つけてキャッキャしたいタチなので両日購入しています。ちなみに当方はあんスタMUSICもプレイしていないプロデューサー未満のファンであり、PVをぼんやり見て技術の進化にほええええとなったり、楽曲を聴いて音楽と奥深さと歌詞の趣き深さにひれ伏すなどしつつ楽しんでいる者です。

Blu-rayを購入した主な目的は、夜闇の魔物と称して耽美さと面白さを我々に提供してくれるUNDEADと、姫と呼ばれる年齢はとっくに通り越していても変わらず白馬に乗ってファンの元にやってきそうなKnightsのパフォーマンスを見たいがためです。両チームはテーマがはっきりしてるのと、小っ恥ずかしいセリフをネオメロロマンチック気味に表現するコンテンツは昔からなんでも好んでおりますので、今回も楽しみに待ちます。声優のライブはとにかく生で歌ってほしい派なので、ダンスもそりゃあ楽しみですが聴き込んだ楽曲を本番でどう味付けられるのかをあんスタ問わず一番の見ものとしております。

して到着。いそいそとご飯を食べ、あんスタプロデューサー歴2年くらいのイモートちゃんと一緒に部屋を暗くして見始めます。

以下は主にグループごとの感想です。

紅月

・実はあまり聴いたことがなく……ほぼ初見です

・神尾伸一郎氏がいる。歌詞がトんでちょこっと微笑んでらしたのをそのまま収録してくれたのGJでした。こういう本番ならではのご愛嬌が大好物でして、編集でなかったことにされるとそりゃあもう激萎えしてしまいます。ダンスや振り付けをしつつ歌唱するというハイレベルなパフォーマンスを求められるなか、高いハードルを超えるべく一生懸命になさっている姿そのものが見たいので、ミスすらもありがたいのです。GJ。

・センターの方(梅原裕一郎さん)、塩顔のイケメンで歌もめちゃくちゃ上手いなぁ 力を抜いてフリをこなし、歌に集中するスタイルとお見受けする

・神永さんと仰る方は舞台俳優さんでらして……。

見る角度によっては雄々しく写り、またある時は可憐にも映る多角的な見た目の方と映りました。

キャラクターは確かエレメンツで銃刀法違反してた気がする

紅月の楽曲は和ロック激推しですね。今後機会があればお琴や尺八など生の楽器隊とコラボしたらとんでもない仕上がりに化けそう。

ALKALOID

・ほぼ初見。あまさきくんしか存じ上げないもので、ヒプマイで高難度の楽曲をノーミスで歌いこなす天崎くんの実力を鑑みるに彼が一番歌が上手いのかな?と思っていたらところがドッコイだった。全員とんでもなく上手い。4人いるのに誰かが飛び抜けることなくキレーに歌がうまくて、かつ1人の少年が聖歌隊で独唱しているかのような清らかさを放っている。こりゃたまげたよ!

・アルカ(いきなり略す)の楽曲はどれもbpmがむちゃくちゃ早くて歌詞もぎゅぎゅーっと詰め込みまくる現代のJポップっぽいですね。初音ミクを始祖とするゼロ年代より流行の兆しを見せたボカロカルチャーから来る音楽の流れをそのまま汲み取ったかのような楽曲で、これは若い子が聴くことを主目的に楽曲制作にあたられているのかなー? なんて考えたりもしました。こんなドテラいテンポで一回も噛まずとちらず外さず美声をキープして歌いこなし、かつダンスも小洒落ているときている。令和の世の声優に求められるマルチぶりも極まれりだなーと、アルカを見ていて思いました。こりゃ声優界も狭き門になるね……。

UNDEAD

今回のお目当そのいち。

・増田俊樹氏がヤベェ。恐るべきビジュアルの完成度でキャラクター当人が降臨し声優が欠席しているとまで揶揄される増田俊樹氏の、完全無欠のメイクアップだけでも当該Blu-rayを購入する価値があります。

我が家ではその妖艶なお姿を形容し賛美するために『アラビアのス○べ俳優』との異名を取った増田俊樹氏、今回もまさにイッツパーフェクトな容貌とパフォーマンスでした。

前回のライブ(2nd)では、昼を苦手とするキャラクターに寄り添い昼間の公園では実力をセーブして臨む増田氏のご高配も見られましたが、今回は最初から飛ばしておいでです。コロナ禍ともありお客様は愛ある歓声を胸の内で響かせておいでの状況ですが、これが増田氏にとっては吉と出たのかな? と思われる声の響きがなんとはなしに感じられた気がします。

・薫くん(ほそがいさん)

いやぁ……すてきでしたね……。ヘアもメイクもなんにもしなくても細貝さんはステージライトを浴びる汗の滲むお肌が煌めいて見えるような魅力的なお方ですが、今回はヘアスタイルまでをも薫くんに寄り添ってくださいました。血を這うような低いお声でメロディックに甘い言葉をささやかれるのもサマになっています。いつもの恥ずかしがり屋で甘いセリフなんてとても言えないシャイなおふたりはどこへ行ってしまったのでしょうか。メロついている女の子に対し腕檻でくるむように壁ドンをし囁きを漏らしている薫くんと細貝さんの幻覚が何故か見えました。ありがとうございました。

・コウちゃん(おのゆさん)

爆裂イケボさわやかおにーさん。性格のフレンドリーさが言動行動から滲み出ている安定安心のおのゆさん。コロナ禍ともありお客様とのコールアンドレスポンスを封じられながらも、出来うる限りでコウガくんとしてお客様のハートをバーニングソウルさせるような声かけをしてくださいます。この方はサービス精神がすこぶる旺盛でと感じられますし、かつ周りの空気を損なわせない機転の効くトーク回し能力をお持ちと思います。おのゆさんがいるだけでフリトの安心感が段違いです。一家にひとりおのゆさん…。

センター曲の餓狼になり切り空を割く振り付けも力いっぱいクールに演じきられつつ歌声はブレない激イケボぶり……。すっごいですね。

・アドニスくん(ハタノさん)

歌うっめぇ。とにかく場慣れしてる。ぜんぜん浮ついた雰囲気が感じられませんし、セリフやセリフ調の節が多く見られるUNDEAD楽曲のなかで、ひたすらに歌い繋ぎ一曲を支える大黒柱のような方と思います。表情管理も完璧で没入しすぎずも集中し歌唱や振り付けに取り組まれていると感じられ、そういったところに誠実かつ真摯なアドニスくんとの親和性を強く感じています。編み上げに紫のメッシュの入れ込んであるヘアスタイルとっても似合ってらして……ハタノサンとアドニスくんの調和を感じました。正味声優さんのライブメイクアップとしてはハタノサンくらいのバランス感覚が個人的にはしっくりきます。

Knights

今回はどう来る……? とおもっていたらバリバリに踊るわゴリゴリに歌うわでめちゃくちゃ作り込んでいらっしゃいました。わーー練習量ハンパなそう。ありがたい。

Knightsはゴリゴリよ声優さんと舞台をメインに活動される俳優さん、どちらもこなされる方のそれぞれの魅力が密に詰まった旨みのあるチームですね。今回はピンマイクをつけ両腕を使った歌とダンスに挑まれており、パフォーマンス難易度をまた一段階上げてこられています。まだあんすたをろくに知らない頃に4thのKnightsパフォーマンスのプレビュー動画を見て、「ええ???現代声優ここまでするん????」と少し引いた記憶があります。そもそもあんスタのパフォーマンスが歌もダンスも表情管理に至るまでおそろしく研ぎ澄まされており、どのユニットも熱心に練習されている努力の跡しか伺えません。

mystic fragranceでは、これまで内助の功としてセンターやリーダーを立て続けユニットの歌とダンスのレベルを底上げしてきた嵐ちゃんこと北村諒くんが満を辞してセンター曲をつとめました。競り上がり台にのり、5人でステージに登ってきたときの北村くんの鬼気迫る表情と細部まで神経が張り巡らされたポージング、ひとつも動かない静のポーズのみで観客に気合が入っていると伝えられるとは、おそるべし北村諒……!!! 脇役に徹する際は決して目立たない役回りを演じ、センターを与えられれば圧倒的な姿勢の良さや鬼気迫る表情で観客を惹きつけてしまえる。北村諒くんのすごさをひしひしと感じました。

crazy B

何も言うことはない練習の鬼だこの4人!!!!

猛烈な集中力を持って練習で完成させた結晶が披露されていると即座に感じられる佇まいとパフォーマンスで……眉ひとつ、まばたきひとつするのにもキャラクターとしての理由が介在しているのでは?と感じられるほどに集中が綿密に張り巡らされている、これがゾーンに入った人間かああああぁ!!!と表情から察しておりました。

前半パートはライブのトップバッターとして会場を発火させる重役を担い見事に達成し、後半ではあの激歌うま集団アルカが完璧なハーモニーを一部の隙もなく表現し切ったあとの陶酔感漂う「うわ、この空気どうする……?」を、「俺も負けてられねぇ!」とばかりに体当たりで取り返してみせました。crazy rouletteのイントロがカッコよく会場に鳴り響くなか、逆光を浴びて現れた4人の表情が完全にゾーンに入り込んだ人間の鬼気迫るそれで、、、、か、カチコミにきたんやこの4人は……!アルカと歌唱力の殴り合いしとる……!と気づいたときにはそのあまりの気概、集中、見ればわかるやり切ったものだけが発することのできるゾーンインオーラが現出している有様に驚嘆と爆笑を止めることができませんでした……。

そして最高でした『指先のアリアドネ』

crazy rouletteの高揚感を引っ提げ、歌い手自身が歌の世界観に陶酔し全身で歌となり示さなければこの悲哀は表現できぬと言わんばかりの集中力でパフォーマンスされたこの楽曲、とんでもないオーラが全身から放たれておりちゃんとフルで聴いたことはありませんが一番が終わったあたりで「あ、これがこのライブのナンバーワンや」と確信を覚えて揺らがないほどでした。

アルカが一糸乱れぬ聖歌隊であるのなら、クレビは自由自在なグループで一曲を仕立て上げる。うねる全身と頬肉ひとつぴくりとも動かさない陶酔で歌い上げられたこのステージ、、、まさに心胆からを楽曲に捧げた魂のパフォーマンスであると感じました。ほんとにすごかったです。

鑑賞後の劇場のままに風呂に浸かりつつこれを書いていますが、いやーーーー素晴らしかった。

いいものを見ることができ深夜風呂もほっこりとはかどりました。ありがとうあんスタ。ブラボーアクターさま。敬意と感謝を持って一旦はこの荒ぶる筆を置かせていただきます。これからじっくりと拝見しよっと。

ご覧くださりありがとうございました。