たしかちきりん氏の本で知ったことだが、人間というものは毎日、「ああ、あれもしたい、これもしたい。なのに時間がない」と嘆いている。
※主語がでかい
しかし、実際のところ、時間はある。あるのだ。あるのだが、我々はなんとなくスマホをいじり、SNSで気になる言葉を検索したりしているうちに、2時間や3時間は瞬く間に過ぎ去ってしまう。
時間はあるのに、ただただ無為に過ごしてしまっているだけなのである。
思えば僕の人生は「何もせずに過ごす」ことにかなり費やしてきた自覚がある。いや、正確には「インターネットをやる」ということに費やしてきた気がするが、そんな生活から得るものは非常に少なかった。楽しかったけどね。
話は戻って、ちきりん氏が提唱する「時間がない対策」は、
「やりたいことがあるなら、スケジュールせよ」
これである。例えば、本を読みたいなら、「毎日この時間は読書をする」と決めてしまう。これしかないのだという。
先日から妻と二人で、毎日「読書会」の時間を設けることにした。毎日1時間、向かい合って黙々と読書をする。
いざやってみるとこれが実に効果てきめんで、1時間と決まっているので、かなり集中して読み進めることができる。2回やったら一冊本を読了できてしまった。
岸見一郎先生と古賀史健氏による共著、「幸せになる勇気」だ。ジャンルとしては、自己啓発本ということになるだろう。何を隠そう、僕は自己啓発本が大好きで、隙あらば読むようにしている。
岸見・古賀コンビは、この本の前に「嫌われる勇気」という自己啓発本を出しており、日本のみならず各国で大ベストセラーとなっている。めちゃくちゃ売れ続けているので、こちらはタイトルを聞いたことがある人も多いだろう。
僕も以前に「嫌われる勇気」を読み、大いに感心したこともあり、続編があると知って「いずれ読みたいなあ」と思っていたのである。これを、読書会2回で読破した。あっという間であった。
これも有名な話だが、人間は読書をしても内容を全部忘れる。いやマジで、びっくりするぐらい人間は忘れる。ミステリ小説なら、犯人ぐらいしか覚えていない。記憶を定着させるには、本の内容を誰かに喋ったり、「アウトプット」することが最重要とされる。
これも何かで見かけたが、インプット、アウトプット、そして「思い出してまとめる」というアクションをするうちに、短期記憶は長期記憶となり、(間は忘れたが)経験記憶として完全に定着するのだという。
なので、これからしばらく、しずかなインターネットでは、読書会で読んだ本の感想文を書いていこうと思う。
まずは「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」の内容をアウトプットしておこう。
次回に続く。