鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎を見た日

sonidori
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面白かった〜!

水木、人と違うことをしないと生き残れないとかゲゲ郎にお人よしとかいう割に、自分こそお人よしだし、基本人を受け入れることから始めるし、いいヤツだな〜。

戦争の記憶を通して、水木の命が使い捨てにされ権力者に搾取されたことへの恨み、これから強い国にしていき明るい未来に生きたいという決意、Mを通して幽霊族の搾取と犠牲、妻との未来、哭倉村を通して沙代への性的虐待と搾取、沙代が都会に夢見る自由、ときちゃんの夢見る未来が語られていて良かった。どれも…‥叶わないけど……。

今回の映画、ずっと搾取されてきた迫害されてきた水木、ゲゲ郎、沙代が中心にいて、全員明るい未来を求めているのに、沙代ちゃんはやっと復讐を遂げたのに殺されちゃって、水木も生還したのに記憶を失ってしまって、ゲゲ郎も妻も身体も失ってしまって、つらすぎる。そして最後に目玉のオヤジが狂骨のときちゃんに語ったように、水木が語っていた美しい未来ですらも得られていない。つらい……。

鬼太郎、お母さんからも、ゲゲ郎からも、水木からも、そして幽霊族の祖先からも託された未来を生きているんだな……正直ぜんぜん人間を恨んでもいい鬼太郎が人間を救う側の妖怪でいる理由は自分と両親を助けてくれた水木がいたからでさあ……幼少期どこまで一緒にいたかはわからないけど、水木の影響は大きかっただろうな…。映画で描かれてる人間、マジでカスの絶滅必至案件なのに……でも村が消滅したのは良かったです(よかったか?)

最後の狂骨の恨みを引き受けるゲゲ郎、人間のためじゃなくて生まれてくる鬼太郎のためだったのがめちゃくちゃ良かった。

てかねずみ男が出てくるとめちゃくちゃ安心する、変わらないゲスさ、逞しさ。タムシの歌はいまだに覚えてる。インキンキラキラタムシの粉〜🎵 

@sonidori
オタクの生活