20240121

お気に入りの黄色いワンピースのボタンホールがほつれていて、少し悲しい。調べてみたら解決策としては、手縫いで直すか、お直しのお店に持っていくか、手芸用ボンドを使うか、の三つが挙げられるらしい。裁縫は得意な方だけれど、自分で直す勇気はなかなか出ない。やっぱりお店に持っていくしかないのかなー。

夜、「厨房のありす」を見た。このドラマはASD女性が主人公で、まさにわたしが待っていた作品! しかも、演じるのは門脇麦ちゃん!!(ながたんと青と以降、門脇麦ちゃんのことが大好きになってしまったのです)。これは見るしかない、というわけで諸々の作業をしながら見ました。想像よりも特性ばりばりというか、子どもの頃から社会に揉まれ、擬態できるようになったASD女性、というよくいるパターンとは正反対で少しびっくりはしたものの、「普通は凄いこと」という台詞には「どうして自分は他の人みたいに出来ないのだろう?」という感覚がまざまざと表れていて、これは丁寧に作られているな、と感じた。他の人ができていることが自分にはできていないということは分かる。けれども、何をどうすれば「できる」状態に持っていけるのかが分からない。ただ、普通ではないことだけ分かる。その苦しさ、いたたまれなさがはっきりと描かれていて、自分にもありすの抱える苦しみがそのまま流れ込んでくるようだった。

……少しずつやれることを増やしていこうと思う。机に向かう時間、読んで書く時間を伸ばしていく。身体が重たいのは仕方がない。できる範囲でやっていくしかない。

@soprano
精神分析/現象学/臨床哲学/ASD/男性学/境界/皮膚