4月から短歌の講座に通っている。
わたしは細々と短歌を作っていて、言葉で遊ぶのがただただ楽しくて大体いつも楽しいんだけど、賞の季節などには自分のすることに価値がないという気持ちでぐらぐらしてしまう。
短歌に限らず評価を他者に委ねてそれを拠り所にすると幸せになれないのはわかっている。でも自分の中に確かなものがないから賞のことは気になる。賞はぴかぴか輝いて見える。気になるくせに熱心になれなくて、がんばれない、目指せないというのは逃げかもしれないと思う。自信がないんだろうと言われればそう。いずれにしても賞に対して折り合いが付いていなかった。
でも人生に楽しみを一つ増やすことがこの講座の目的、と先生が言ってくださって、あ、楽しいだけでいいんだ、賞を目指せない、目指さない、取れない自分を肯定していいんだと思った。自分の歌を好きになれるかもしれない。どうだろう。
歌を作ることを楽しんでいいし、読むことを楽しんでいいし、歌会を楽しんでいい。賞は目指してもいいけど目指さなくてもいい。ぐらぐらしたら自分に繰り返し言っていく。
大丈夫、楽しむことはできる。