今日はJSConf 2023の前日だから、登壇者限定の前夜祭的なやつがあるらしくて、そのために東京に向かう予定がある。久しぶりに会う人もいるし、初めて会う人もいるし、こないだ会ったばかりの人もいるし、楽しみ。
最近、僕が関わっているオープンソースソフトウェアが Twitter で少し話題になっている。そのソフトウェアがJavaScriptで書かれていてパフォーマンスに問題があるから、Rustで書き直した人に対してお金を支払うよっていうキャンペーン的なやつが動いている。
「そのソフトウェアが遅い原因はJavaScriptで書かれているからだというわけでもないだろう」とか「バウンティ的なやり方はオープンソースソフトウェアと相性が悪いんじゃないか」とか、まあ多少思うところはあるけど、そのキャンペーン自体はまあ良いと思う。
ただ、そういう話題について活発に話されているのを見ると、少しやる気がなくなる。自分が関わっているソフトウェアが使われなくなることに対するネガティブな気持ちとかではない。
なんというか、仕方ないんだけど、流行でそういうのに乗っかるような人が、もっと前からそのソフトウェアにちゃんと関心を持ってくれていればそれが一番良かったんだけどなあ、みたいな。
僕はずっと前から「なんで僕なんかがこんなよく使われるソフトウェアのメンテナンスをやっているんだ?他の人がやったほうが絶対良いと思う」というようなことを言っていた。
これは過剰な卑下だという気はしなくて、客観的に色々な人のアウトプットとか知識を見て、僕よりこの仕事に向いているだろうと思える人がたくさんいると思っていた。
そういうキャンペーンみたいなので人を扇動できるのもオープンソースソフトウェアのメンテナーに必要な一つの能力なのかもね。