LINKIN PARK

sotarok
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LINKIN PARK との出会いは、2001年、高1の頃だった。

当時は中二病をこじらせた延長線上で、洋楽を色々聴き漁っていた時期で、高校の帰りに、大宮LOFTの上にあったWAVEに良く立ち寄っては洋楽アルバム視聴をしては気に入ったアルバムを買ったりしていた。

その時たまたま視聴機にセットされていたLINKIN PARKを聴いてみたその瞬間、脳天を撃ち抜かれるような衝撃が走ったのを今でも覚えている。

彼らのデビュー・アルバムHYBRID THEORYの1曲目Papercut。

ドラムのキックから始まって、ターンテーブルのスクラッチから、激しく歪んだギターの音、ちょっとラップっぽいパートからメロディアスでマイナー調で聞かせるサビ。すべてが最高だった。

すぐにファンになった。

みんな当然通った道だと思うが、Crawling、In The Endのような超泣かせるメロディの主力級楽曲から、One Step Closer (ジャンプしながら首を縦に振りまくる謎のMVが今でも頭から離れない... Shut up when i'm talking to you!!)、Cure For The Itchのような歌ってない楽曲まで、すべてが最高だった。

ミクスチャーと言われていた当時の Rock x Rap の最先端だったし、Alternative の先駆けだったと思う。

METEORA

それから2年後の2003年、彼らは2ndアルバムのメテオラを発表。

このアルバムも本当に最高だった。あらゆる面で最高の仕上がりだった HYBRID THEORY を、さらにあらゆる面で塗り替えてきたような間隔。

この頃には完全にLINKIN PARK の虜になっていた。

いまだに実家の元自分の部屋(今は父が仕事部屋として使っている)には、METEORAの初回予約特典のポスターが貼ってある。

LINKIN PARKとの思い出

日本公演があったときはほとんど行った。

幕張メッセでやったときもよかったし、さいたまスーパーアリーナも最高だったが、2006年 Zepp Tokyo でやったときなんかは本当に最高だった。日本での知名度もそこそこだったので相当の近い距離でスタンディング・モッシュ状態で初めてのライブハウスのような体験だった。

英語のMCなんかは当時はよくわからなかったがとにかく盛り上がった。

洋楽アーティストで初めてファンクラブ (LPU) に入ったのも LINKIN PARKだった。とにかくライブに行きたかったし、彼らの音楽に惚れていた。

突然の別れ

そこにきて2017年の来日公演目前にした Chester の死である。

あまりにもショックで現実を受け止められなかった。

LINKIN PARK は、顔として Mike Shinoda、もちろんバンドメンバーもめちゃくちゃかっこよかったが、とにかくあの Chester のシャウト、シャウト、シャウトが最高だった。Givin Up の17秒間(2:26~2:43)の息継ぎのないシャウト。

そしてあれだけシャウトしながらも繊細な高音域。

どんな喉してんのよ。

その Chester が亡くなって、日本公演もキャンセルになり、メンバーからの発信もほとんどなくなった。

あぁ、LINKIN PARK は死んでしまったんだ...

もう二度と、あの切なくも力強い、彼らの歌をもう聞くことができないんだ、そう思った。

そして突然の復活

マ?

7年越しの?

なんだよこれ...

普通さ、メインボーカル変わったら、結構いろんな文句出てくるもんじゃん。

「俺達のLINKIN PARKはこんなんじゃねえ!」ってファンたちは怒り狂うもんじゃん。

Emily Armstrong ... かっこよすぎだろ。

新曲も、紛れもなく、これはLINKIN PARKだよ。あの頃から変わらない。Chester が歌ってるのかと思った。Emily、すごくね?彼女の歌声の背後に、Chester の影をみたよ。魂が、そこにあるじゃん。Chester の魂が。

復活の LINKIN PARK なんだよ。

From Zero なんだよ。

Mike のボーカルから、もったいぶるかのような 2nd コーラスでの Emily。

声質にてるよね?

最高じゃん...

LINKIN PARK じゃん...

ありがとう、LINKIN PARK。諦めないでくれてありがとう、Mike。

でもね、まあやっぱり Chester をなくした悲しみは消えないよ。Emily がめちゃくちゃその面影を引き継いでいるからこそ、だからこそ感じる「だけど Chester じゃない...」みたいな、切ない喪失感もあるよ。それゆえにこんな涙腺が緩んでしまうんだよ。

でも、彼らは前に進む決意をしたんだよな。

新しい LINKIN PARK、昔の LINKIN PARK の魂を引き継ぎながら、その歌声にあの頃の面影を残しながら、でも全く新しい LINKIN PARK として生まれ変わった、それを心の底から感じることのできる復活ライブだった。

また新しいアルバム、ライブで、LINKIN PARK に会えることを本当に嬉しく思う。これからが楽しみすぎる。

ありがとう LINKIN PARK。