アドレセンス

sotarok
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公開:2025/3/30

話題にしている人を見かけて見始めて、一気に4話見てしまった。凄まじい作品だった。

いわゆるカメラを止めるな式の1話ノンストップカメラワークのような感じなのだけど、その中で起こる物事や人や社会の描写がめちゃくちゃ鮮明で、衝撃的な作品だった。いや、これ一応、ノンストップなカメラワークということにはなっているが、シームレスにドローンカメラなどに切り替わるところなどもあるから後から合成してつなげてるのかな、、?

物語は、殺人事件が起こってから、13ヶ月の間のたった四日間のうちの1時間を描いただけで、その前後にある人々や、社会に起こったことなどを想像させるだけの演技と演出力があった。

まだ見てない人がいたら、ぜひ見て欲しい。後味の良い作品とは言えないけれど、この演出の迫力を見るだけでも非常に見応えがあると思う。

以下ネタバレあり。

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少年犯罪に対する、家族の苦悩と言うところが、非常に最終話にはリアルに写されていてこれから同じような年頃を迎える子供を持つとしてはかなり考えさせられるところもある。

物語の中では、お姉さんにかなり救われたね。お父さんもお母さんも、もちろん悪い大人じゃないんだけど、とにかくコミニケーションが下手だなぁと言う印象ではあるが、、

それにしてもアメリカの田舎の方の中学から高校あたりの中等教育の描写は、めちゃくちゃリアルな感じだったと感じるのだけど、実際田舎のほうの中学校などを知ってる人が見ると、あれどういう風に映るの?かなり崩壊している感じがするけどね…まぁ日本も似たようなところあるのかなあ?いや、東京に住んでいると、割とこの辺の感覚、麻痺しちゃうけど。まぁ一昔前の埼玉とかだったらわかるw いや、俺らの時代、割と似たような感じだったww

個人的には、第3話でケアマネージャーの話をしながら、徐々に真相に近づくような感情を吐露していくジェイミー少年と、それを引き出すケアマネージャーのやりとりは、かなり息を飲むシーンが多く、面白かった。

しかし、あの話をして、ある程度客観的に、自分の感情やその時の気持ちを言語化していった上でも、それでも、やっていない、と言う結論に(あの時点では)自分自身を持っていっていると言うところが、少年犯罪の難しさ物語っているというか、心の整理が追いついてくるのに、時間がかかると言うのはこういう感じなのかなぁ。

刑事さんと息子のアダムも、うまくいって欲しいね。

普段、シリアスなドラマ系は時間と心が持たないので、あまり見ないのだけど、4話で終わる。これぐらいの構成だったらまぁ何とか見れるかなw

しばらくいいやと言う気持ちだけど。