熱田神宮に初詣に行った。草薙剣があるというのは知っていたけれど、熱田大神(草薙剣を依代にした天照大神)を主神に、アマテラス、スサノオ、ヤマトタケル、ミヤスヒメ、タケイナダネを従神に祀っているらしい。大御所が大御所を侍らせている。
しかし、草薙剣といえば”スサノオがヤマタノオロチを退治して入手し、ヤマトタケルに譲ったもの”という印象が強いので、それを依代にアマテラスを祀っているというのは驚きだ。「弟とその知人の私物を我が物顔で所持する姉」みたいで急に嫌さが跳ね上がる。でもそういう人はリアルにいるし、日本神話の神々は妙にみみっちい、もとい等身大なところがあるのでありなのかもしれない。……新年から随分バチ当たりなことを考えているな。
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神社は随分な混雑だった。ゆらゆらと不規則に動く人の頭ばかりをみていると、なんだか大きな波に揉まれているような気がして、人混みに酔うというのはこういうことかと実感する。社会の波も乗りこなせない奴は当然のごとく人波にも乗れず少々気持ちが悪くなる。三が日よりは圧倒的にマシなのだろうけれど。
そんな中、足元でトテトテと一生懸命に進む鏡餅がいた。これは「かわいらしい子供」の比喩ではなく、ふくふくな鏡餅の形をした服を着た子供のことだ。白いふんわりした服は腰の部分がきゅっと絞ってあって、頭の部分にはみかん形のポンポンがついたフードをかぶっていた。尻、背中、頭の3段鏡餅だ。膨らんだ生地はうっかり転んでも痛くなさそうで、可愛い上に安全面にも配慮された合理的な服だと思った。
仕事始め
明日からはぼちぼち仕事を回していかなければ。長期休みの後はエンジンをかけるのに難儀する。1日4時間労働くらいで年中無休、とかの方が効率的に働けると思うのだが、そんな狂った条件で働ける会社が存在ていいはずがない。となると当然自営業になるが、そうなると年中無休の長時間労働になるのでこの妄想は終わりだ。明日からも頑張ろう。