雑草
チョコレート
雑草か園芸植物か
近所に非常にワイルドな趣の畑がある。
敷地中に手作り感が充満していて、切り開いたペットボトルや軍手、裂かれたビニールテープの切れ端などが棒に括り付けられたものが、畝の合間に多数建てられている。カカシ代わりだろうか。
見ようによって荒れ果てた耕作放棄地にも見えなくはないが、栄養状態はいいのか、植えられた野菜らしき植物はよく育っている。いや、野菜以外の雑草までもが、これでもかと育っている。カラスノエンドウは柵だか植木だかに絡みつき、「藤です」とでも言わんばかりに紫色の花を鈴なりにつけている。ネコジャラシなんて、私の身長くらいある。一瞬、何か変な波長でも浴びた突然変異か?と思ってしまうほどの成長具合である。
雑草もここまで育てば見事だ。
そういえば、ガーデニング趣味者がありがたがって育てるハーブ類も、現地では雑草だという。雑草か園芸植物か、ひいては外か内かの差異はかけられた手塩の差によるのかもしれない。
「チョコレートで読み解く世界史」
という本を読み始めた。新書だが、マヤ文明に始まり、大航海時代のカカオ豆の伝播、西洋社会の宗教とチョコレートの関わりなど、どのトピックも面白くて読み応えがある。特に、一見チョコレートに関係なさそうな宗教の影響に関する内容は興味深い。